コーヒー豆知識
ウインナーコーヒーとは?由来や発祥、飲み方・作り方を紹介
カフェや喫茶店のメニューでも見かけるウインナーコーヒー。その名前から「コーヒーにソーセージが入っているの?」と驚かれた方も多いかと思います。
今回はウインナーコーヒーとはどんなコーヒーなのか。その由来や発祥をはじめ、飲み方や作り方、アレンジ方法についても紹介していきたいと思います。
ウインナーコーヒーとは

“ウィンナーコーヒー”という名前から、ソーセージ入りのコーヒーを想像された方は多いはず。もちろん、ウインナーソーセージがコーヒーの中に入っているわけではありません。
それでは、ウインナーコーヒーとはどんな飲み物なのか。ここではウインナーコーヒーの見た目や味、由来や発祥について解説していきます。
ウインナーコーヒーはどんな飲み物?
ウインナーコーヒーは、コーヒーの上に泡立てた生クリームが山のように盛られ、その白と黒のコントラストが美しく、可愛らしい見た目のドリンクです。
コーヒーの熱によって少しずつクリームが溶け出し、コーヒーとクリームが滑らかに混ざり合うことで濃厚な口当たりになります。トッピングとしてクラッシュアーモンドやチョコスプレーが振りかけられることもあり、見た目的にも映える1杯と言えます。
味は、コーヒーの苦みとクリームの甘みが絶妙に組み合わさったリッチな味わい。クリームの溶け具合で味が変化する点も特徴的です。一般的に深炒りの豆で濃く抽出したコーヒーを使うことから、コーヒー自体は非常に深みのある味わいを持っています。
ウインナーコーヒーの由来・発祥は?
ウインナーコーヒーの名前は、“ウィーン風のコーヒー”という意味合いを持ち、発祥地であるオーストリアのウィーンにちなんで名付けられています。
ただし、本場オーストリアでは「アインシュペンナー(Einspänner)」の名で呼ばれており、「ウインナーコーヒー」という名称は日本独自のものです。
諸説ありますが、某喫茶店の常連であった大学教授がウィーン留学時に目にしたコーヒーの話を基に、同喫茶店がクリームを乗せたコーヒーを提供し始めたことが日本におけるウインナーコーヒーの始まりとされており、昭和時代のブームにもなりました。
ウインナーコーヒーの飲み方

ウインナーコーヒーの飲み方には特に決まったルールはありませんが、一度に飲み干すのではなく、味の変化を楽しみながらゆっくりと味わうのが醍醐味です。
まずは、かき混ぜずにそのまま飲み始めるのがおすすめ。最初にクリームのまろやかさを味わい、その後にコーヒーの苦味が口に広がる感覚を楽しむことができます。
他にもスプーンを使って、クリームをすくいながら食べるような感覚で楽しむ方法もあります。こちらはよりクリームの濃厚な甘さを感じられることから、甘党の方におすすめです。
最終的にはクリームとコーヒーを完全に溶け込ませ、クリーミーで程よい甘さのコーヒーの味わいを楽しみましょう。
ウインナーコーヒーの作り方

ここではウインナーコーヒーの作り方を紹介していきます。
材料(1人前)
材料 |
量 |
コーヒー(濃いめに抽出したもの) |
120cc |
グラニュー糖 |
5g |
生クリーム or ホイップクリーム |
30cc |
クラッシュアーモンドなどお好みのナッツ |
適量 |
作り方
- カップにグラニュー糖を入れる。
- コーヒーを注ぎ、よくかき混ぜる。
- クリームを浮かせ、その上に刻んだナッツをトッピング。
ウインナーコーヒーのアレンジ方法

ウインナーコーヒーのアレンジ方法としては以下があります。
- トッピングを変える
- アイスコーヒーで作る
- アルコールを加える
- 低カロリーな素材に変える
トッピングを変える
系統 |
材料 |
ナッツ系 |
アーモンド、くるみ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ 等 |
スイーツ系 |
砕いたチョコレート、チョコスプレー、砕いたクッキー、マシュマロ 等 |
シロップ系 |
チョコソース、キャラメルシロップ、メープルシロップ、蜂蜜、練乳 等 |
ドライフルーツ系 |
バナナ、レーズン、オレンジ、アプリコット、パイナップル 等 |
パウダー系 |
シナモン、カルダモン、ココア、抹茶 等 |
最も簡単なアレンジ方法は、トッピングの変更です。
例えば、チョコレートが大好きな甘党の方は、砕いたチョコレート+チョコソース+アーモンドの組み合わせで非常にチョコレート風味の強いウインナーコーヒーを作ることができます。
ちなみに発祥地のオーストリアでは、トッピングを加えてコーヒーを彩る文化があります。その文化にあやかり、自分好みのウインナーコーヒーを模索してみるのも楽しみ方の1つです。
アイスコーヒーで作る
ウインナーコーヒーはアイスコーヒーでも作ることができます。レシピはホットコーヒーではなく、アイスコーヒーを使うだけ。
ただし、アイスコーヒーの場合はクリームがコーヒーに溶けにくく、混ぜても分離してしまうことがあるため、スプーンでクリームをすくいながら飲むのがおすすめです。
アルコールを加える
ウインナーコーヒーにアイリッシュウイスキーを加えたものに『アイリッシュコーヒー』があります
アイリッシュコーヒーはアイルランドにルーツを持ち、世界中で愛されているカクテルの一種。アイリッシュウイスキー以外にも、ブランデーや芳醇な香りを持つリキュールでも代用できます。
なお、加えるアルコール量は、ウインナーコーヒー1杯(120cc)に対して26ccが目安。アルコール度数を下げたい場合は、予め鍋で軽くフランベすると適度にアルコール分を飛ばすことができます。
低カロリーな材料に変える
ウインナーコーヒーは生クリームや砂糖を使うことから、カロリーが気になる場合もあるかと思います。
そういった場合は、生クリームを低糖質の製品に変えたり、砂糖を蜂蜜に置き換えたりすることで、カロリーを抑えることができます。
ウインナーは入っていない!ウインナーコーヒーで優雅なひと時を

クリームが持つまろやかで濃厚な味わいと、コーヒーが持つ深い風味を同時に楽しめるウインナーコーヒー。
特殊な器具を必要とせず、コーヒーとクリームさえあれば、誰でも簡単に作ることができます。見た目も可愛らしいウインナーコーヒーはおうちカフェデビューに最適です。また、最近は昭和レトロブームの後押しもあり、SNSでの映えアイテムとしても一役買ってくれるはず。
トッピングもナッツ系・スイーツ系・シロップ系・ドライフルーツ系・抹茶系と多彩であり、アレンジのしがいがある点も魅力。ぜひ、ウインナーコーヒー作りにチャレンジしてみてくださいね。