カプチーノとは?他の飲み物との違いやおいしい飲み方、泡を作る方法

コーヒー豆知識

カプチーノとは?他の飲み物との違いやおいしい飲み方、泡を作る方法

「カプチーノとカフェラテ、カフェオレの違いが分からない」
「カプチーノを自宅でも楽しみたいけど作り方が分からない」

このような悩みを抱いている方も多いのではないでしょうか。

本記事ではカプチーノとは何かについて解説します。カプチーノの特徴や他の飲み物との違い、おいしい飲み方や泡を作る方法についてまとめました。

本記事を読むことでカプチーノがどういった飲み物なのか理解できます。また、自宅でおいしいカプチーノを楽しめるようになるでしょう。

カプチーノとは?

カプチーノはコーヒーの飲み方の1つであり、特にイタリアで好まれてます。エスプレッソコーヒーにクリーム状に泡立てた牛乳を加えたものを、一般的にはカプチーノと呼びます。

ヨーロッパはもちろんのこと、日本の喫茶店でもカプチーノを提供していることが多いです。また、エスプレッソマシンと牛乳を泡立てるための器具があれば、自宅でもカプチーノを楽しむことができます。

「カプチーノ」という名前は、カトリック教会の修道会のカプチン会というものがあり、その修道士が着る服の「カップッチョ」から来たという説が有力です。ただ他にも、「カプチーノの色が修道士の服と似ていたから」「ミルクの泡がコーヒーの蓋に見えたから(cappuccioには「蓋」の意味もある)」など、いくつか説があります。

カプチーノのミルクについて

カプチーノには「スチームドミルク」と「フォームドミルク」の2つが使われています。スチームドミルクは温めたミルク、フォームドミルクは温めたうえで泡立てられたミルクを指します。2つのミルクを使うことで、異なる口当たりを楽しむことができます。

なお、カプチーノのミルクは「ぬるい」と言われることもあります。カプチーノのミルクがぬるい理由は、60℃〜65℃程度にするのがもっともミルクが甘く感じられるためです。65℃を超えると、ミルクに含まれるタンパク質の成分が固まってしまい、甘みが弱くなります。

カプチーノの作り方

カプチーノの作り方はいたってシンプルです。

  1. エスプレッソをカップに注ぐ
  2. スチームドミルク(温めた牛乳)を注ぐ
  3. フォームドミルク(泡立てた牛乳)を注ぐ

コーヒーと牛乳の割合に決まりはありませんが、カプチーノにはカップサイズの規定があります。

作り方や見た目がカフェラテに似ていますが、カプチーノは150cc〜180cc容量のカップにエスプレッソにフォームミルクを注いで作られます。25cc〜35ccのエスプレッソに対し、125cc〜155ccのミルクを使用します。(コーヒーとミルクの割合は1:4程度)。

なお、エスプレッソを作るには専用のマシンが必要になります。エスプレッソマシンには、フルオートタイプ・セミオートタイプ・手動タイプ・カプセルタイプの4つがあります。

初心者には、コーヒー粉をセットしてボタンを押すだけのフルオートタイプ、専用のカプセルをセットしてボタンを押すだけのカプセルタイプがおすすめです。

セミオートタイプは抽出作業のみ自動で、他は自分で行う必要があります。手動タイプは抽出作業もレバーを使って自分で行う必要があります。

カプチーノと他の飲み物の違い

カプチーノと次の5つの飲み物は混同されやすいです。

  • エスプレッソ
  • カフェラテ
  • カフェオレ
  • マキアート
  • カフェモカ

これら5つは、コーヒーの抽出方法やミルクの量などが異なります。カプチーノと各飲み物の違いについて見ていきましょう。

エスプレッソ

エスプレッソはコーヒーの抽出方法の1つです。コーヒー粉に強い圧力をかけてエキスを抽出します。圧力をかけることでエキスが多く抽出され、濃厚な味わいになるのが特徴です。

「エスプレッソ」という名前はイタリア語の「Espresso(急速に)」から来ていると言われています。エスプレッソは、短時間で急速に抽出するのも特徴の1つです。

日本でメジャーな抽出方法といえばドリップがあります。ドリップは重力を利用してお湯をコーヒー粉に通す方法です。圧力はかけず、重力のみでゆっくりと抽出します。そのため、エスプレッソと比べるとエキスの抽出量が少なく、軽やかな味わいで飲みやすいのが特徴です。

エスプレッソはそのままだと苦みが強くて苦手な方もいます。それもあり、ミルクを足してカプチーノやカフェラテにするなど、多くのアレンジが楽しまれています。

カフェラテ

カフェラテはエスプレッソのアレンジの1つです。割合の定義はありませんが、25~35ccのエスプレッソにスチームミルクを入れて作るのがカフェラテです。発祥地のイタリアでは「カフェ」をコーヒー、「ラテ」はミルクを意味します。

カプチーノとの違いは、フォームドミルクが注がれているかどうかです。カプチーノは泡立てたミルクが1番上に乗せられている分、飲んだ瞬間にふわふわな口当たりを楽しめます。

一方でカフェラテは、カプチーノよりもミルク感が強くなって飲みやすいのが特徴です。フォームドミルクはコーヒーと混ざりにくいですが、スチームドミルクは良く混ざります。スチームドミルクの割合が多いカフェラテの方がまろやかで飲みやすいコーヒーになります。

カフェオレ

カフェオレは一般的にはドリップコーヒーにミルクを加えたものを指します。コーヒーとミルクの割合は1:1です。「オレ」は英語で「with milk」という意味になります。

カフェオレはカプチーノやカフェラテよりも、ミルクの割合が少ないです。ただ、ドリップはエスプレッソよりも苦みが少ないため、ミルクが少なくても飲みやすい場合が多いです。

マキアート

マキアートはエスプレッソにスプーン1杯程度のフォームドミルクを注いだものを指します。

マキアート(macchiato)はイタリア語で「染み」を意味します。ミルクの跡が染みのように見えることからマキアートと名付けられたと思われます。

ミルクの量は厳密に決められているわけではなく、お店によって異なりますが、一般的にはエスプレッソとミルクは同量です。カプチーノよりはミルクの割合が少ない分、エスプレッソの苦みやコクを楽しめるのが特徴です。

また、キャラメル味のシロップを加えたキャラメルマキアートというアレンジもあります。

カフェモカ

カフェモカはエスプレッソにフォームドミルクを注ぎ、そこにチョコレートを加えたものを指します。チョコレートの甘さや苦みがプラスされ、スイーツ感覚で楽しめるのが特徴です。ミルクやチョコをどの程度加えるかはお店によって異なります。

カフェモカという名前は、「モカ」というコーヒー豆から名付けられたと考えられます。「モカ」とはイエメンのモカ港から輸出されたコーヒー豆の名前で、特にエチオピアやイエメンで採れる豆に見られる、カカオに似た風味を持つことが多いとされていました。

この「モカ」の風味を活かして、チョコレート風味とコーヒーを組み合わせた「カフェモカ」という飲み物が生まれたと言われています。

カプチーノのふわふわした泡を作る方法

続いて、カプチーノのフォームドミルク(ふわふわした泡)を作る方法について解説します。泡を作るには大きく次の3つの方法があります。

  • 手動のクリーマーを使う
  • 充電式のハンドミキサーを使う
  • 全自動タイプを使う

それぞれの方法について見ていきましょう。

手動のクリーマーを使う

1つ目は手動のクリーマーを使う方法です。手動のクリーマにホットミルクを入れてレバーを上下することで、ミルクを泡立てることができます。

価格は2,000円〜4,000円程度と安いです。また、電動タイプよりもきめ細かい泡が作れるのもメリットです。デメリットは、泡立てるのには30〜40秒程度レバーを操作する必要があり、労力がかかる点です。

充電式のハンドミキサーを使う

2つ目は充電式のハンドミキサーを使う方法です。USBケーブルなどで充電できるタイプです。3,000円〜10,000円程度の製品が多いです。ボールなどにホットミルクを入れて、直接差し込んでスイッチを入れれば簡単に泡立てられます。

製品の中にはスピードを調整できるものもあります。また、スティック状で細長いので場所を取らずに収納できるのもメリットです。デメリットは値段が少し高いのと充電の手間がかかることです。

全自動タイプを使う

3つ目は全自動タイプを使う方法です。カップにミルクを入れてスイッチを押せば、温めから泡立てまで行ってくれます。ホットだけでなくアイスを選択できる製品もあります。

全自動タイプは10,000円以上する製品が多いのがデメリットです。ただ、手間を最小限に抑えられるのが最大のメリットと言えます。

カプチーノの少し変わったおいしい飲み方

最後に、カプチーノの少し変わったおいしい飲み方を紹介します。

  • シナモンを加えてみる
  • 砂糖やココアパウダーを加えてみる
  • 豆乳などで作る
  • ラテアートを楽しむ

普通にカプチーノを飲むのに飽きてきたら、これらの飲み方も試してみてください。

シナモンを加えてみる

シナモンはほのかな甘みを味わえるスパイスで、お菓子などに多く使われています。カプチーノにシナモンを混ぜれば、爽やかな刺激と甘さがあるシナモンの香りを楽しめます。

シナモン以外には、カルダモンやクローブなどのスパイスが加えられる場合があります。カプチーノは甘い香りのスパイスと相性が良いです。色々なスパイスを加えてみて、自分だけのカプチーノを作ってみるのも良いでしょう。

砂糖やココアパウダーを加えてみる

カプチーノは砂糖なしで飲むのが一般的です。ただ、ベースはエスプレッソなので苦みが強いと感じる場合もあります。そんなときは、砂糖を入れて飲んでみましょう。

砂糖以外にはココアパウダーを入れてみるのもおすすめです。ココアパウダーを入れたカプチーノは、「カプチーノ・コン・カカオ」という名前が付けられています。

豆乳などで作る

カプチーノのミルクを豆乳に変えてみるのもおすすめです。豆乳を加えることで、甘さ控えめになるのに加え、大豆の香りを楽しめるようになります。また、牛乳よりも低糖質・低脂質のため、ダイエットをしたい方にもおすすめです。

豆乳以外には、アーモンドミルクやオーツミルクなどを入れる手もあります。健康志向が強まっている影響で、このような食物繊維が豊富なミルクがスーパーで多く売られています。

ラテアートを楽しむ

カプチーノは飲む以外にもラテアートで楽しむことができます。フォームドミルク(泡立ったミルク)では、立体的なラテアートを描くのに適しており、スチームドミルクを使うと、ミルクとエスプレッソのコントラストによって描かれる繊細な絵柄のラテアートが楽しめます。

ラテアートを作るには少しコツがいります。ミルクを注ぐピッチャーを上手に動かさないといけません。また、ミルクピッチャーで大まかな模様を描いた後にスプーンで細部を描く、「エッチング」というテクニックもあります。

ラテアートを体験できるイベントやセミナーもありますので、興味がある方は参加してみると良いでしょう。

まとめ

本記事ではカプチーノとは何かについて解説しました。カプチーノと他の飲み物の違いや、ふわふわとした泡の作り方、カプチーノのおいしい飲み方などがお分かりいただけたかと思います。

カプチーノは何よりもフォームドミルクの口当たりが魅力です。そして、ふわふわした口当たりを堪能した後は、エスプレッソの苦みやコツをじっくり味わうことができます。

カプチーノを自宅で作る際は、エスプレッソマシンに加えてフォームドミルクを作る器具が必要です。ふわふわ泡のカプチーノを楽しみたい場合は、手動のクリーマー・充電式・全自動タイプとさまざまな器具がありますので、予算や利便性に合ったものを選択し、ぜひ自宅でもカプチーノを楽しんでみてください。

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