レギュラーコーヒーの意味とは?種類・おいしい淹れ方5ステップ・保存方法

コーヒー豆知識

レギュラーコーヒーの意味とは?種類・おいしい淹れ方5ステップ・保存方法

コーヒー豆のパッケージなどに書かれている「レギュラーコーヒー」という言葉。皆さんよく見かけると思います。しかし、この「レギュラー」とはいったいどういう意味なのでしょうか?

今回はレギュラーコーヒーの意味、インスタントコーヒーやドリップコーヒーとの違い、レギュラーコーヒーの美味しい淹れ方や保存方法についてご紹介いたします。

レギュラーコーヒーの意味とは?

レギュラーコーヒーとは、焙煎されたコーヒー豆、もしくはそれを挽いた粉のことを指します。

そのため、スーパーなど袋に入って売られているコーヒー豆(粉)もレギュラーコーヒー、カフェでの本格的な自家焙煎コーヒー豆(粉)もレギュラーコーヒーということになります。

レギュラーコーヒーとドリップコーヒーの違い

さて、コーヒーの世界には紛らわしい言葉がたくさん流通していますが「レギュラーコーヒー」もその一つといえるでしょう。また、レギュラーコーヒーと混同されやすいのが「ドリップコーヒー」ではないでしょうか。

先述した通り、レギュラーコーヒーは焙煎豆、もしくはそれを挽いた粉と説明しました。「豆もしくは粉」であって飲み物としてのコーヒーの一歩前の段階です。

一方、ドリップコーヒーとは「ドリップ」という抽出方法によってレギュラーコーヒーを飲み物としてのコーヒーにしたものです。ドリップとはドリッパーという器具にコーヒーの粉をセットして上からお湯を注いでコーヒーエキスを抽出する方法です。代表的なものに紙のフィルターを使うペーパードリップとネル生地のフィルターを使うネルドリップがあります。

整理すると、レギュラーコーヒーとは豆や粉の状態で、それらを飲める状態にしたものがドリップコーヒーということになります。

レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの違い

レギュラーコーヒーはなんらかの抽出過程を必要とするコーヒー豆(粉)です。一方インスタントコーヒーは一度抽出されたコーヒーを加工してお湯に溶かすだけで飲めるものです。

レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーという言葉は、消費者庁が作る公正競争規約に細かく定義付けられています。

コーヒーの煎りたて、挽きたて、淹れたては美味しいものですが、インスタントコーヒーの良いところは何といってもその手軽さ。シーンによって使い分けるのがいいでしょう。

レギュラーコーヒーの種類

レギュラーコーヒーとして販売されているコーヒーは主に豆、粉、ドリップパックやカプセルタイプの3種類があります。

<豆>味と風味にとことんこだわりたい人向け
豆の状態で購入した場合は「ミル」と「ドリッパー」が必要です。コーヒーは飲む直前に挽いて抽出すると、風味を引き出せるので、味にこだわりたい方は豆で買うのがおすすめです。

<粉>ミルは持っていないけどハンドドリップをしてみたいという方向け
粉の場合は「ドリッパー」があれば自宅でも楽しめます。ミルはまだ持っていないけど家でハンドドリップを始めてみたいという方は粉から始めるといいでしょう。

<ドリップパック>手間がかからず、お湯さえ沸かせれば飲める
一杯分のコーヒーの粉がフィルターに包まれているものです。カップにフィルターが直接セットできるようになっており、お湯を注ぐだけで淹れ立てのコーヒーが飲めます。ミルもドリッパーも不要なうえ、風味を味わえるので重宝されています。

※UCCが販売するカプセルタイプの「ドリップポッド」なら簡単にハンドドリップコーヒーが楽しめます。

レギュラーコーヒーのおいしい淹れ方5ステップ

ここではレギュラーコーヒーを家で美味しく淹れるハンドドリップの方法を紹介します。いろいろな産地のコーヒーを試してみて、その違いをご自宅で楽しめるようになったら楽しいですよ。

今回は初めての方でも始めやすいペーパードリップについて説明します。コーヒーは豆の状態で用意した場合を前提として、カップ2杯分の240ccを抽出することとします。

※コーヒー豆の種類や焙煎度合いなどによっても異なるので、豆の量や湯量はあなたの好みに合わせて調整してください。

①器具・材料の準備

・コーヒー豆20グラム
・コーヒーミル(手動でも電動でもどちらでもOK)
・ドリップポット
・温度計
・ドリッパー
・ペーパーフィルター
・サーバー
・カップ
・ストップウォッチ(秒針のある時計でもOK)

②お湯を沸かし、豆を挽く

まずはお湯を火にかけて沸騰させます。その間にミルでコーヒー豆を挽いておきましょう。

豆の粗さ(メッシュ)を調節できるミルをお持ちの場合は真ん中ぐらいの粗さ(中挽き)に調節します。

③お湯を冷まし、粉をドリッパーにセット

お湯が沸騰したら温度計をポットに入れ85℃ぐらいに下がるまで待ちます。これはお湯の温度が高すぎるとコーヒーの苦味が強く出すぎてしまうためです。お湯の温度を下げて味にバランスを持たせましょう。

また、一度沸騰させるのは水道水に含まれるカルキ臭を飛ばすためです。沸騰してからそのまま数秒待つとより効果的です。

お湯を冷ましている間にサーバー、ドリッパー、ペーパーフィルター、粉をセットします。このとき、サーバーとドリッパー、カップに沸かしたお湯を通して温めておきましょう。

④抽出開始

ではいよいよ抽出です。2分半~3分ぐらいかけて240㏄のコーヒーを淹れます。全部で3回に分けてお湯を注いでいきます。

〇1回目(蒸らし)
まずは「蒸らし」の工程です。いきなりコーヒーを抽出させると粉の中心にまでお湯が浸透せず、コーヒーエキスを出し切ることが出来ません。最初に軽く粉全体を湿らせる程度にお湯をかけてコーヒーを「開いて」あげるイメージです。

粉の中央にそっとお湯を注ぎます。ポットの注ぎ口をなるべく粉に近づけて注ぎましょう。お湯を「乗せる」というイメージを持つといいと思います。注ぐと同時にストップウォッチをスタートさせましょう。

お湯を真ん中に注いだら外側に向かって円を描きながら注いでいきます。粉全体を均等に湿らせるイメージで。ドリッパーの外周いっぱいまで注いだらポットを上げましょう。注ぎ終わったときにサーバーに2、3滴お湯が落ちるぐらいであれば理想的です。注ぎ終えたら30秒待ちます。粉にお湯が浸透してじわじわと粉が膨らんでいきます。

〇2回目
30秒経過したら同じように真ん中から注ぎ始め外側に向かって円を描いていきます。ドリッパーの縁から1cmぐらいのところまで到達したらまた中央に向かって円を描きつつ戻っていきます。ポットから注ぐお湯は常に「細くゆっくり」です。

ペーパーフィルターにはお湯がかからないようにしましょう。注いでしまうとお湯がフィルターとドリッパーの間を通ってしまい、コーヒーと触れ合わないままサーバーに落ちてしまうお湯ができてしまうからです。こうなるとコーヒーが薄まってしまいます。粉の中心まで戻ってきたら2回目の注ぎを終えます。

〇3回目
2回目を注ぎ終わったら膨らんだコーヒーの粉が沈み切らないうちに3回目を注ぎます。これは粉の表面に浮かんだ泡がサーバーに入らないようにするためです。この泡、実はコーヒーの「アク」なんです。これがカップに入ってしまうと雑味のあるコーヒーが出来てしまうので注意しましょう。

2回目と同様に中心から注ぎ始め、円を描きながら外側に向かって注いでいきます。中心に戻ってきたら注ぐのを止め、サーバーに240㏄のコーヒーが落ちるのを待ちます。もし足らないな、と思ったら少しだけ小さい円を描くようにしてお湯を足してあげましょう。

⑤攪拌してカップへそそぐ

規定の量コーヒーがサーバーに落ちたらドリッパーを外します。サーバーに落ちたコーヒーは上と下で濃度が違うのでサーバーをゆすって攪拌してあげてからカップに注ぎましょう。

レギュラーコーヒーの保存方法3つ

レギュラーコーヒーを買うときは恐らく1度に200~300グラムぐらいということが多いと思います。さすがにこれを一度で飲み切ってしまうということはありませんよね。この章では余ったコーヒーの風味を長持ちさせる保存方法についてお伝えします。

基本は密閉容器を使うこと

前提として、どの保存方法においてもコーヒーは密閉できる保存容器に入れて保存しましょう。袋状のものでもキャニスターと呼ばれる瓶や缶のものでもどちらでも結構です。これはコーヒーと酸素が触れ合うことを極力避けるためです。

コーヒーの焙煎後は表面に油が浮いてきます。この油分が酸素に触れると酸化を起こしてしまい、不快臭を発生させてしまうのです。

また、コーヒーを豆で買ってきたときには挽き貯めせずに豆のままで保存しましょう。粉状にしてしまうと豆の表面積が増え、酸素と触れ合う面積も広くなってしまいます。また、閉じ込められていた香りも放出され、どんどん香りが抜けていってしまいます。

①密閉冷蔵(1~2週間かけて飲み切る場合)

コーヒー豆を冷やしておくことに違和感を持たれる方もいるかもしれませんが、2週間ぐらいで飲み切る場合には冷蔵保存がお勧めです。

コーヒーは焙煎後から二酸化炭素を放出させ続けるのですが、コーヒーの香り成分はこの二酸化炭素と一緒に抜けていってしまいます。二酸化炭素の放出は保存場所の温度を下げることで防げます。

注意点は使う前にしっかり常温に戻してから容器をあけること。冷えたまま容器を開けると容器外の暖かい空気が容器内に入り込み豆の表面上で結露してしまいます。その結果、豆の劣化を早めてしまいます。また、冷えた状態の豆で抽出をすると抽出効率が悪くなり、薄いコーヒーになりやすくなります。

再び冷蔵庫に入れる際もしっかり空気を抜いてあげる必要があります。ビンや缶などで保存する場合は乾燥剤などをいれたり落としラップをしたりしておくことをお勧めします。

②密閉冷凍(まとめ買いや2ヶ月くらいでゆっくり楽しみたい場合)

冷凍保存をした場合、2ヶ月くらいは購入時の状態をキープしたまま保存できます。注意点は冷蔵と同じく常温に戻してから使うことと結露に注意することなのですが、冷蔵の時よりも気を遣う必要があります。

常温に戻すのにはやはり時間がかかりますし、結露もしやすくなります。少し面倒ではありますが冷凍庫に入れる際に1回分ずつ小分けにしておくことで残った豆の保存性に影響を与えることなく使うことが出来ます。

③密閉常温(涼しい季節に3~4日で使い切る場合)

3~4日で飲み切る場合や、思い立ったときにすぐにコーヒーを淹れたいという人は常温での保存でも問題ないでしょう。

利点としては使うときに常温に戻す必要がない、冷蔵・冷凍の時に気を遣う結露の心配がないといったところです。夏場は豆の劣化が涼しい時期よりも早くなってしまいますので、なるべく早く飲んでレギュラーコーヒーの風味を落とさないようにしましょう。

まとめ

レギュラーコーヒーの意味や、ご家庭でレギュラーコーヒーを美味しく入れる方法、保存方法について解説しました。説明した内容を実践して、よりおいしいレギュラーコーヒーを楽しんでください。

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