コーヒー豆知識
【簡単】アイスコーヒーの作り方!ドリップ・インスタント・水出し等紹介
日本が発祥とされているアイスコーヒー。夏場になると、キリッと冷えて香りとコクのある1杯が恋しくなります。
とはいえ、自己流で喫茶店のアイスコーヒーを目指して作ってみるも、薄味で香りが弱く、想像していたものとの違いに落胆した経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は「アイスコーヒーの作り方」をテーマに、ハンドドリップで作る本格派から、手軽に作れる効率派の方まで3通り紹介していきたいと思います!
アイスコーヒー作りの予備知識
アイスコーヒーの作り方をご紹介する前に、まずは押さえておきたい下記3点の予備知識について解説していきたいと思います。
- アイスコーヒーにおすすめの豆は?
- アイスコーヒーに適しているのは軟水・硬水?
- アイスコーヒーの粉・水の量は?
アイスコーヒーにおすすめの豆は?
アイスコーヒーにおすすめの豆は、「深炒り」「中細挽き」のコーヒー豆です。
コーヒー豆はローストが浅いと酸味がでやすくなります。フルーティーな特徴のアイスコーヒーを楽しむなら「浅炒り」がおすすめ。逆に中深炒りの豆を使うことで、キリっとした苦みや豊かな香り・コクを楽しむことができます。
最近では「アイスコーヒー専用」の豆やパッケージ商品もあるため、あまりコーヒーに詳しくない方におすすめです。
アイスコーヒーに適しているのは軟水・硬水?
コーヒー全般に適しているのは「軟水」です。ただし、ここは好みの問題です。
水はミネラルの含有量で「硬水」と「軟水」に分けられ、このミネラルがコーヒーの苦み成分と反応します。コーヒー本来の味を楽しみたい場合は軟水、酸味を抑え苦味を強めたい場合は硬水、とそれぞれの味に特徴がありますのでお好みの水を選ぶと良いでしょう。
ちなみに日本の水道水は「軟水」に分類されていますが、アイスコーヒーの飲みたくなる“夏場”は水道水の水温が上がるため、カルキ臭や金属臭が強まっている点には注意してください。
アイスコーヒーの粉・水の量は?
杯数 |
コーヒー粉量 |
お湯(水) |
1杯分 |
12g~15g |
120ml |
2杯分 |
24g~30g |
240ml |
3杯分 |
30g~37g |
300ml |
4杯分 |
42g~52g |
420ml |
アイスコーヒーの粉・水の量(1杯分)は、コーヒー粉が12g〜15g、お湯が120mlです。
ホットコーヒーを淹れる場合は10g〜12gの粉に対し、160〜180mlのお湯で抽出しますが、アイスコーヒーは氷で薄くなることを想定して濃い目に抽出するのがポイントです。
アイスコーヒーの作り方
ここからは「おいしいアイスコーヒーの作り方」を3通り紹介していきます。
- 「ドリップコーヒー」で作るアイスコーヒー
- 「インスタントコーヒー」で作るアイスコーヒー
- 「リキッドコーヒー」で作るアイスコーヒー
①「ドリップコーヒー」で作るアイスコーヒー
1つ目は、「ドリップコーヒー(レギュラーコーヒー)」で作るアイスコーヒーです。
作るのに少し手間は掛かりますが、コクのある味わいと香りが特徴。喫茶店で飲めるような、これぞアイスコーヒーという味わいをお求めの方におすすめです。
なお、「ドリップコーヒー」で作るアイスコーヒーには「急冷式」と「水出し」の2つの淹れ方がありますので、それぞれ解説していきたいと思います。
急冷式
「急冷式」は、抽出したコーヒーを氷で一気に冷やして作るアイスコーヒーの作り方です。
ポイントはホットコーヒーよりも濃い目に淹れ、氷の量を気にせず急冷すること。一気に冷やすことで、風味豊かで濁りのない透明感のあるアイスコーヒーになります。
【作り方】
1.コーヒー粉:12g〜15g、お湯:120mlで濃い目のコーヒーを抽出します。
2.抽出後、氷を入れたグラスにコーヒーを注いだら完成。
3.急冷後は氷が小さくなるため、見栄えを良く仕上げたい方は新しく氷を追加しましょう。
※こちらはオンザロック(1人前)の作り方です。複数杯分を作る場合はコーヒーサーバーに直接氷を投入し、マドラーで混ぜながら氷を適宜追加しながら急冷しましょう。
水出し
「水出し」は熱を加えず、コーヒーを水に浸して抽出するアイスコーヒーの作り方です。
水出しは「コールドブリュー」とも呼ばれ、コーヒーの苦味やえぐみが控え目で、まろやかな口当たりが特徴であることから、ファン急増中のコーヒーです。
水出しは専用器具を使った作り方もありますが、もっとも簡単なのは袋から出してポンと浸すだけの「水出し専用コーヒーバッグ」になります。
【作り方】
1.広口の容器に水出しアイスコーヒーコーヒーバッグを1袋入れます。
2.500mlの常温水(軟水がおすすめ)を注ぎます。
3.冷蔵庫で4時間〜8時間ほど浸します。
4.抽出後、氷を入れたグラスにコーヒーを注いだら完成。
※「UCC ゴールドスペシャル コーヒーバッグ 水出しアイスコーヒー 4袋」を使った場合の作り方です。
②「インスタントコーヒー」で作るアイスコーヒー
2つ目は、「インスタントコーヒー」で作るアイスコーヒーです。
インスタントコーヒーはドリップの手間がなく、お湯を注ぐだけで作れるのが最大の魅力。中には水で溶ける製品もあり、コーヒー粉・水・氷だけでサクッと作ることもできます。
【作り方】
1.1杯分のインスタントコーヒーを作ります。
2.適量の氷を入れて、マドラーでかき混ぜたら完成。
③「リキッドコーヒー」で作るアイスコーヒー
2つ目は、「インスタントコーヒー」で作るアイスコーヒーです。
3つ目は、「リキッドコーヒー」で作るアイスコーヒーです。
リキッドコーヒーは、紙パックやペットボトル等で売られているコーヒーのこと。氷の入ったグラスに注ぐだけでアイスコーヒーがいつでも作れるため、冷蔵庫にアイスコーヒーを常備したい人におすすめです。
【作り方】
1.リキッドコーヒーを冷蔵庫で冷やしておきます。
2.氷の入ったグラスにコーヒーを注いだら完成。
※希釈(濃縮)タイプのリキッドコーヒーの場合、飲む量に合わせて水で割る必要があります。
1リットル分のアイスコーヒーを作り置きするなら?
大量のアイスコーヒーを作り置きする場合は「水出し」が手間なくおすすめです。
前述のように、市販の水出しコーヒーバッグを利用する方法もありますが、自分の好みのコーヒー豆を使う方法もあります。
仮に1リットルの水出しアイスコーヒーを作る場合は次のような手順になります。
【用意するもの】
・コーヒー豆:100g(深炒り・中細挽き)
・水:1リットル(軟水がおすすめ)
・ピッチャー
・水出しコーヒー用の不織布
【用意するもの】
1.コーヒー粉を不織布に入れ、コーヒーバッグを作ります。
2.ピッチャーにコーヒーバッグを入れます。
3.ピッチャーに1リットルの水を注ぎます。
4.常温で1時間ほど抽出します。
5.冷蔵庫で8時間〜10時間ほど抽出します。
6.コーヒーバッグを取り出したら完成。
まとめ
今回は「アイスコーヒーの作り方」について3通り紹介してまいりました。
味にこだわりのある方はドリップコーヒーを用いた「急冷式」または「水出し」、手軽さを優先したい方には「インスタントコーヒー」「リキッドコーヒー」がおすすめ。いずれも特殊な道具もいらず、簡単に作ることができます。
ここ数年、夏になると猛暑という言葉をよく聞くようになりました。そんな暑い季節こそ、キリッと冷やしたアイスコーヒーの出番!今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひアイスコーヒー作りにトライしてみてはいかがでしょうか?