コーヒー豆知識
コーヒーメーカーではアイスコーヒーも楽しめる!作り方やポイントを解説
「コーヒーメーカーでアイスコーヒーを作りたいけど、作り方が分からない」
「コーヒーメーカーってアイスコーヒーも作れるのか分からない…」
このような悩みを抱いている方もいるのではないでしょうか。
本記事ではコーヒーメーカーでアイスコーヒーを作る方法について解説します。作る際のポイントや、コーヒーメーカーの選び方についてもまとめました。
本記事を読むことで、コーヒーメーカーでアイスコーヒーを作る方法が分かり、自宅でおいしいアイスコーヒーを楽しめるようになります。アイスコーヒーを自宅で作ってみたいという方はぜひお読みください。
アイスコーヒーの魅力

アイスコーヒーの魅力は爽やかですっきりした喉越しを楽しめることです。また、コーヒー豆の種類や焙煎度合いによって多様な風味を楽しむことができます。
ホットコーヒーと違って種類が少ないイメージを持つ方もいるかもしれませんが、アイスコーヒーもさまざまな製品が販売されています。その中には、苦みが控えめで飲みやすいものもあれば、コーヒーらしい苦みやコクを楽しめるものもあります。
また、アイスコーヒーは休憩時間にさっと飲めるのも魅力です。忙しい日もアイスコーヒーを飲むことで気分を入れ替えられ、仕事などに集中することができます。
自宅でアイスコーヒーを楽しむ方法

自宅でアイスコーヒーを楽しむ方法について解説します。アイスコーヒーには次の4つの種類があります。
- レギュラーコーヒー(急冷式)
- レギュラーコーヒー(水出し式)
- インスタントコーヒー
- リキッドコーヒー
これら4つはかかる手間などが異なります。ひとつひとつの種類について詳しく解説します。
レギュラーコーヒー(急冷式)

まず、レギュラーコーヒーの定義に関して説明します。「コーヒー豆を焙煎したもの」あるいは「コーヒー豆を挽いて粉にしたもの」を一般的にはレギュラーコーヒーと呼びます。コーヒーを粉にした状態では、まだ飲むことはできません。お湯を使ってコーヒー粉から、コーヒーエキスを抽出する必要があります。
アイスコーヒーの場合、抽出したエキスを冷やす必要があります。冷やし方の1つに急冷式があります。急冷式の場合、淹れたてのコーヒーをたっぷりの氷で急激に冷やします。急激に冷やすことで、コーヒーの香りや風味が損なわれなくなります。
レギュラーコーヒーには多くの種類があります。中には、急冷式のアイスコーヒー専用の製品もあります。通常のレギュラーコーヒーでも問題はありませんが、アイスコーヒー専用タイプならよりコクのあるコーヒーが作れます。
レギュラーコーヒー(水出し式)

レギュラーコーヒーにはもう1つ水出し式もあります。コールドブリューとも呼ばれているやり方で、麦茶を作るときと同じような感じでコーヒーが作れます。
水出し式とは、コーヒーバッグに入れたコーヒー粉を水の中に4〜8時間程度浸すことで抽出する方法を指します。抽出している間は容器に入れて冷蔵庫で冷やします。抽出が完了したら、氷を入れてグラスに注ぎます。
水出し式の場合、急冷式よりも時間はかかるものの、コーヒーを淹れるための器具も必要ないですし、テクニックなども不要で誰でも簡単に作ることができます。また、コーヒーの成分をゆっくりと抽出するため、苦みがそこまで出ず、クリアな味わいになります。
インスタントコーヒー

インスタントコーヒーとは、コーヒー豆から得られた抽出液を乾燥させ、粉状にしたものを指します。コーヒー豆を挽いただけのコーヒー粉とは異なるものです。
インスタントコーヒーはお湯に溶かしてそのまま飲むことができます。レギュラーコーヒーと違って抽出する手間がかかりませんし、ゴミも出ないので後片付けも楽です。
アイスコーヒーを作る場合は、お湯に溶かした後にたっぷりの氷で急冷します。ただ、製品によっては冷たい水やミルクにも溶けるタイプもあり、急冷しなくて良い場合もあります。
手軽に作れる反面、好みの味に調整できないのがデメリットです。レギュラーコーヒーの場合は、お湯やコーヒーの量、抽出時間などを変更することで、味を微調整できます。
リキッドコーヒー

リキッド(liquid)は日本語で「液体」という意味です。リキッドコーヒーは紙パックやペットボトルなどにすでに液体の状態で入っていて、注ぐだけで飲めるタイプを指します。
インスタントよりも更に簡単にコーヒーを味わえます。また、リキッドコーヒーもさまざまな味の製品が販売されています。すでに砂糖が加わっている製品もあります。注ぐだけで良い分、アイスクリームを乗せてコーヒーフロートにするなど、アレンジもしやすいです。
デメリットは、やはり味の微調整ができないことです。また、開封後はどんどん香りや風味が損なわれていくので、なるべく早めに飲み干す必要があります。
コーヒーメーカーとは?アイスコーヒーも作れる?

レギュラーコーヒーを飲む場合、コーヒーエキスの抽出が必要です。コーヒーメーカーはコーヒーを簡単に抽出するための家電製品を指します。
コーヒーメーカーにもさまざまな種類がありますが、代表的なのはドリップ式です。ドリップ式なら、ドリッパーやドリップポッドなどの器具を買わなくても、簡単にドリップコーヒーを作れます。
また、製品によってはミルがついていて、豆の状態から抽出してくれることもあります。
コーヒーメーカーでもアイスコーヒーを作ることは可能です。サーバーに氷を入れれば、抽出されたコーヒーが勝手に急冷されるので、後はグラスに移すだけです。
コーヒーメーカーを使ったアイスコーヒーの作り方

コーヒーメーカーを使ったアイスコーヒーの作り方を紹介します。まず、次のものを用意します。
- コーヒー粉:8〜10g(2人分は16〜20g)
- 氷:75ml(2人分は150ml)
- お湯:75ml(2人分は150ml)
分量に関しては器具の種類や好みにもよるので、あくまで参考程度に捉えてください。ただし、氷はたっぷり用意しないと十分に冷えない可能性もあります。
まず、コーヒーサーバーに氷をたっぷりと入れます。そして、コーヒー粉をフィルターにセットし、タンクに水を入れてスイッチを押します。後は自動でお湯が湧いてコーヒーが抽出され、サーバーで急冷されます。
コーヒーの抽出時には氷がパキッと割れる音が聞こえるかもしれません。故障ではないので安心してください。
十分にコーヒーが冷えたらグラスに移し、スプーンで混ぜて完成です。
コーヒーメーカーでおいしいアイスコーヒーを作るポイント

続いて、コーヒーメーカーでおいしいアイスコーヒーを作るポイントを紹介します。ポイントは次の3つです。
- 急速に冷やす
- 濃いめに抽出する
- 深炒りのコーヒー豆を選ぶ
ひとつひとつのポイントについて詳しく解説します。
急速に冷やす
急冷式でアイスコーヒーを作る場合、たっぷりの氷で急速に冷やす必要があります。氷が少ないと冷やすのに時間がかかってしまい、コーヒーの風味や香りが飛んでしまいます。
濃いめに抽出する
アイスコーヒーは濃いめに抽出することが大事です。濃いめに抽出しないと氷で薄まってしまいます。あくまで目安ですが、水を半分程度の量にするとちょうど良い濃さになります。
深炒りのコーヒー豆を選ぶ
アイスコーヒーにするなら深炒りのコーヒー豆がおすすめです。コーヒーは焙煎度によって味が変わります。深炒りだと苦みやコクが強くなり、浅炒りだと酸味が強くなります。アイスコーヒーに関しては、苦みがあった方が清涼感を生んでおいしいと感じやすいです。
ただし、好みの問題もありますので、ひとまず深炒りで飲んでみて合わないと感じた場合は、中炒りや浅炒りのコーヒー豆も試してみましょう。
アイスコーヒーは作り置きすることも可能?

アイスコーヒーを作り置きしておけば、リキッドコーヒーを飲む感覚で手軽に楽しめます。ただし、大量に作り置きするのはおすすめしません。作り置きするのは2〜3日で飲みきれる量にしておくことをおすすめします。
コーヒーは時間が経つと風味や香りがどんどん抜けてしまいます。更に、液体にとろみができてしまい、飲み心地が悪くなってしまう場合もあります。
また、冷蔵庫に入れる前に溶け残った氷は取り出しましょう。氷を入れたままにすると、薄いコーヒーになってしまいます。保存する際は香りが抜けないように、密閉された容器に入れることが大切です。
コーヒーメーカーの選び方

コーヒーを日常的に楽しむならコーヒーメーカー選びが大事です。どのコーヒーメーカーを購入するかによって、コーヒーを作る手間や後片付けの手間などが変わります。ストレスなくコーヒーを作れることは、日々の満足度を高めるうえで重要です。
コーヒーメーカーを選ぶ際のポイントは次の3つです。
- 飲む量を考慮して容量を決める
- お手入れのしやすさを確認する
- ミルが付いているか確認する
ひとつひとつのポイントについて詳しく解説します。
飲む量を考慮して容量を決める
コーヒーメーカーのサーバーの容量は製品によって異なります。製品によっては、一度に10〜18杯程度も作れるタイプもあります。コーヒーを飲む家族が多い場合や、オフィスで使う場合などは大容量タイプがおすすめです。
ただし、大容量だと本体もそれなりに大きくなり、置き場所に困る場合もあるので注意しましょう。
お手入れのしやすさを確認する
購入前にお手入れしやすい製品か確認することをおすすめします。コーヒーメーカーはお手入れを怠ると、湯垢やコーヒー渋が溜まってしまい、カビが生える場合もあります。
パーツが少ないコーヒーメーカーは分解・組立の手間がかからず、洗うのが楽になります。また、給水タンクは、奥まで手を入れやすいように口が広いものや、本体から簡単に外せるものの方が、洗いやすくておすすめです。
ミルが付いているか確認する
ミルが付いているかも確認した方が良いです。
コーヒーメーカーによってはミルが内蔵されており、コーヒー豆を自動で挽いてくれる場合もあります。ミルが内蔵されていないタイプは、別途ミルを購入する必要があります。
ただし、ミルが内蔵されていると、構造が複雑になるのでお手入れが大変になります。コーヒー豆の状態から淹れる予定がないなら、むしろミルなしのタイプの方が良いと言えます。
まとめ
本記事ではコーヒーメーカーを使ったアイスコーヒーの作り方について解説しました。アイスコーヒーを作る際のポイントや、コーヒーメーカーの選び方がお分かりいただけたかと思います。
アイスコーヒーを自宅で飲む場合、インスタントやリキッドコーヒーを購入する手もありますが、本格的に楽しみたいならレギュラーコーヒーを購入することをおすすめします。コーヒーメーカーなら、レギュラーコーヒーと水をセットするだけで、簡単に抽出できます。
コーヒーメーカーではアイスコーヒーも作ることが可能です。アイスコーヒーを作る場合、普段より少し濃いめに抽出するのがポイントです。また、風味や香りを損なわないように、たっぷりの氷で急速に冷やすのも大切です。
暑い季節は爽やかな喉越しのアイスコーヒーがぴったりです。ぜひ、コーヒーメーカーを使っておいしいアイスコーヒーを作ってみてください。