コーヒー豆知識
美味しいコーヒーの淹れ方・飲み方6ステップ!初心者でも簡単・手軽に
気持ち良い朝をスタートさせるために、美味しいコーヒーを自宅で簡単に入れられたら素敵だと思いませんか?
「コーヒーはいつもインスタントばかり飲んでいる」
「自宅でコーヒーを淹れるのは、なんだか難しそう」
という方が多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では自宅でも美味しいコーヒーを入れられる方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
コーヒーを淹れるときに必要な道具
美味しいコーヒーを入れるにあたって、コーヒーの抽出方法は、「ドリップ・サイフォン・エスプレッソ」などいくつかあります。
今回は、自宅で気軽にコーヒーを楽しめるように、ドリップ式コーヒーを淹れるときに必要な道具を紹介します。
コーヒー豆
美味しいコーヒーを入れるためには、まず良質なコーヒー豆を準備する必要があります。
・ブルーマウンテンやキリマンジャロなど聞いたことがあるけどよく分からない。
・酸味と苦味のバランスがとれたコーヒー豆がいいらしい。
と思う方は多いのではないでしょうか?
このように買いたいコーヒー豆がはっきりしていない人は、お店の人に自分の好みを伝えて選んでもらうのもいいでしょう。
コーヒーミル
コーヒーミルとは、コーヒー豆を挽くための器具です。
手動と電動のコーヒーミルがあり、1、2人前分のコーヒーを入れるのなら手動のミルで十分ですが、3人以上のコーヒーを入れる場合は電動のものを購入するのがいいでしょう。
手動のコーヒーミル
<メリット>
コーヒーの香りを感じながら優雅なコーヒー時間を楽しめますし、コーヒーを挽く際の摩擦熱が抑えられる点で、電動のものよりも香りが長続きしやすいです。
<デメリット>
最低でも5分程はゴリゴリと挽かなくてはいけませんので、忙しい方には向いていません。また人の手で挽くので、粉の細かさにムラが生まれてしまう可能性があります。
電動のコーヒーミル
<メリット>
楽にスピーディーに挽くことができます。あまり手間をかけたくない方や、一度に何杯分もまとめて挽くことが多い方には向いていると言えます。
<デメリット>
電動式なので、電気のある場所でしか使えませんし、作業音が気になる場合があります。
ドリッパー&フィルター
ドリッパーは、コーヒーを濾すための器具で、抽出するときにはドリッパーの形状にあったフィルターを装着します。ドリッパーの形状には「円すい型」と「台形型」などがあります。
「円すい型」は一直線にお湯が落ち、「台形型」は広範囲にコーヒーが抽出されますので、コーヒーの味も変わってきます。
フィルターに関しては、
・最もポピュラーな紙素材の「ペーパーフィルター」
・布素材の「ネルフィルター」
・金属素材の「ステンレスフィルター」
があります。
ペーパーフィルター以外はあまり馴染みのないフィルターだと思う方が多いのではないでしょうか。ネルフィルターは、手間暇かけて淹れたいベテラン向けのものですし、ステンレスフィルターは使い捨てではなく繰り返し使用できるのが魅力です。
サーバー
サーバーは、抽出したコーヒーを受けるための器具です。メモリがついているので、コーヒーの湯量の目安になります。
細口ドリップポット
お湯を注ぐために細口ドリップポットを準備しましょう。中のお湯は、90〜95℃くらいが適温です。注ぎ口が細いドリップポットを使うことで、お湯の量を細かくコントロールすることができます。
キャニスター
キャニスターとは、コーヒー豆を保存する容器です。コーヒー豆は、生鮮食品ですので、時間とともに劣化していきます。
コーヒー豆の劣化を防ぐため、「湿度」「空気」「温度」「光」の4つを避けなければいけませんから、1番良い場所は、「涼しくて、水気がなくて、暗い場所」に保存してあげてください。
スケール
ハンドドリップでコーヒーを入れるために一番重要なことは「はかる」ことです。
・コーヒーの粉をはかるとき
・お湯の温度をはかるとき
・抽出時間をはかるとき
などコーヒーを入れるためには時間や温度に正確にしておく必要があるので、スケールは持っておいたほうが安心です。
温度も重さもすべてをはかることができる「はかり」は安いもので5000円前後します。コーヒーを入れる際以外でも使えますので、キッチン用品の1つとして持っておいてもよいのではないでしょうか。
美味しいコーヒーの淹れ方6ステップ
美味しいコーヒーを淹れるためのテクニックはたくさんあります。ここでは初心者でも簡単においしいコーヒーを入れられるように、最低限押さえておきたいポイントのみに絞って紹介します。
STEP1:必要な器具を準備して、95℃前後のお湯を準備する
ドリッパーやサーバー、カップなどは、飲み頃の温度に抽出するため温めておきます。お湯は、90〜95℃くらい温度のものを準備します。
沸騰したお湯で抽出すると、うまくコーヒーの成分が抽出できなくなりますので、注意してください。
STEP2:ペーパーフィルターをセットする
フィルターの底の接着部分を外側に折って、側面の接着部分を内側に折ります。ドリッパーに軽く押さえつけるようにセットしてください。
STEP3:フィルターに粉を平らにいれる
フィルターにコーヒーの粉を入れます。ムラなくお湯に浸すため、粉を平らにしておきましょう。
STEP4:抽出する前に蒸らす
美味しいコーヒーを仕上げるために、「蒸らす」ことは必要な工程です。
はじめにコーヒーに少量のお湯を含ませて、20〜30秒ほど蒸らします。お湯の量は20cc程度とし、フィルターからポタポタと数滴したたる感じが目安です。
蒸らす理由は、コーヒーの中に含まれているガスを放出させてお湯となじませやすくするためです。
STEP5:お湯は3回に分けて入れる
粉の中心に真上から「の」の字を描くように注いでいきます。
一気にお湯を注がないで、80cc→40cc→20ccと3回に分けてお湯を足していきます。次のお湯を足すタイミングは、水面から1/3程度減った程度のときです。
抽出が終わったときフィルターを見ると、細かな泡が残っています。この細かな泡は「アク」で「酸味」の元になるものですので、抽出しないようにしましょう。
STEP6:温かいカップに注ぐ
抽出したコーヒーは、温かいうちにカップに注ぎます。
コーヒーを淹れるときの水の選び方
コーヒーは98%以上が水でできていますので、使用する水によってコーヒーの味は異なります。
水の種類
水は溶け込んでいるミネラル量の違いから「軟水」と「硬水」に分けられます。
<軟水>
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が少なく、すっきりとした味わいが特徴の水です。コーヒーで使用すると、コーヒーそのものの特徴が出やすく、マイルドで酸味が引き立つ味わいになります。
<硬水>
軟水とは逆に、ミネラル分が多くコーヒー成分と反応しやすいため、苦味が強い味わいになります。
水道水を使う場合
日本の水は軟水です。日本の蛇口からひねって出る水は、世界的にみても安心安全に飲めます。しかし、コーヒーに使用する場合の注意しておきたいポイントをいくつか解説します。
◯塩素臭(カルキ臭)をなくす
日本の蛇口から出てくる水は、塩素を注入して消毒してしているためカルキ臭が発生しています。煮沸させるとカルキ臭を消すことはできますが、浄水器を取り付けるなどの工夫をしたほうがいいでしょう。
◯水道管に長時間溜まったままの水は使わない
夜間に滞留している、または古い水道管の水は消毒用の塩素量が少なくなっていたり、水道管のサビの影響で鉄分が流れ出したりしている場合がありますので使ってはいけません。
美味しいコーヒーにするためのコツ5個
自宅でコーヒーを入れる場合は、カフェで飲むコーヒーよりも美味しくないと感じている方もいるのではないでしょうか。
「自分はプロじゃないし」と諦めていませんか。それは、コーヒー豆とお湯の関係をきちんと理解していないことかもしれません。美味しいコーヒーを仕上げるための、ちょっとしたコツを紹介します。
1. コーヒーは飲む直前に、均一な大きさで挽く
コーヒー豆を挽くタイミングは、焙煎してから2、3日寝かした後、飲む直前に挽くことです。
コーヒー豆を挽いてしまうと湿気が吸いやすく、酸素に触れやすいです。一度、酸化してしまうと元には戻らないので、風味が落ちてしまいます。また粉の大きさにバラツキがあると、抽出がうまくできず味が変わってしまいます。
2. コーヒー豆の量は 1g からきちんと測る
コーヒーの味は、豆の重さが 1g 違うだけでも異なります。コーヒー1杯は約140ccで、粉の量は 10g ほどと言われています。
市販のコーヒーメジャーを使って、1杯10gを簡単に測ってもいいのですが、スケールを使って正しく測ることをおすすめします。なぜなら、実際には1、2gの誤差がある場合があるからです。
3. コーヒー1杯のお湯の量は約140cc
湯量とは、注ぐお湯の量です。コーヒー1杯のお湯の量は約140ccといわれています。
お湯の量が少ないと濃くなりますが、抽出が十分にできないことがあります。逆に、お湯の量が多いとマイルドな味わいになりますが、薄くなってしまいます。
スケールできちんとお湯の量を測りながら抽出することが1番ですが、コーヒーサーバーの目盛りを目安にしてもよいですね。
4. 抽出時の温度は95度前後のお湯を使う
湯温とは、注ぐお湯の量です。同じコーヒーを使用しても、湯温によって抽出される成分が異なります。
低温の場合は、「酸味」や「甘み」成分が抽出されます。逆に、高温の場合は、「苦味」や「酸味」成分が抽出され、さらに余計な「雑味」まで抽出されてしまいます。
人間が美味しいと感じる温かい飲み物は、60〜70℃くらいです。そこから換算して、抽出時の温度は95℃くらいのお湯を使います。
5. ペーパードリップに適した粒度は「中細挽き」
粒度とは、豆を挽いたときの粉の細かさです。挽き方は、「極細挽き」「細挽き」「中細挽き」「中挽き」「粗挽き」があります。
市販されているレギュラーコーヒーやペーパードリップに適している粒度は、「中細挽き」です。粉の細かさは均一にこしたことはありませんが、手動ミルの場合は均一に淹れることが難しいです。微粉末を茶こしでこしてから抽出すると均一に近づきます。
まとめ
以上、自宅で美味しいコーヒーを飲むための揃えておきたい道具や美味しいコーヒーに仕上げるためのコツを紹介しました。
温度や時間を測ったり、おいしいコーヒーを飲むためには細かい作業が多いです。最初のうちは、「面倒だな。」と思うことが多くなりますが、慣れてしまえば簡単です。またさらにおいしいコーヒーを作りたい。とこだわってしまう中毒性がありますよ。今日1日を、おいしいコーヒーから始めるために楽しみましょう。