エスプレッソとは?ドリップコーヒーとの違いや作り方を解説!

コーヒー豆知識

エスプレッソとは?ドリップコーヒーとの違いや作り方を解説!

「エスプレッソとドリップコーヒーの違いが分からない」
「エスプレッソコーヒーを飲んでみたいけど作り方が分からない」

このような悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。

本記事ではエスプレッソコーヒーとは何かについて解説します。エスプレッソコーヒーの特徴やドリップコーヒーとの違い、作り方などについてまとめました。

本記事を読むことでエスプレッソコーヒーについて詳しくなれます。また、自宅で美味しいエスプレッソコーヒーが楽しめるようになるので、ぜひお読みください。

エスプレッソとは?

エスプレッソとはコーヒーの抽出方法の1つです。コーヒーを淹れるには豆を挽いて用意したコーヒー粉から、エキスを抽出する必要があります。

エスプレッソはコーヒー粉に強い圧力をかけることで抽出するやり方です。専用のエスプレッソマシンを使い、短時間で一気に抽出するのが特徴です。

圧力をかける分、他の抽出方法よりもコーヒーの成分が強くなります。コーヒーの苦みやコクをしっかり味わうことができるので、エスプレッソコーヒーは人気が高いです。

エスプレッソはコーヒーショップの定番メニューでもあります。また、エスプレッソにミルクなどを足してアレンジすることも多くあります。

エスプレッソの語源・歴史

エスプレッソという名前はイタリア語の「Espresso」から来ていると言われています。「Espresso」を日本語にすると「急速に」になります。エスプレッソは短時間で一気に抽出するのが特徴なので、そのような名前が名付けられたと想像できます。

エスプレッソは20世紀にイタリアのミラノで生まれたと言われています。現在はフランスやスペインなどヨーロッパを中心に世界中で飲まれています。

   

ドリップコーヒーとの違い

コーヒーの代表的な抽出方法にドリップがあります。ドリップはコーヒー粉にお湯を注ぎ、フィルターを通じて抽出するというやり方であり、透過法が用いられています。

ドリップコーヒーは、重力を利用してお湯をコーヒー粉に通す方法で抽出されます。そのため、エスプレッソに比べて抽出時間が長く、エキスの抽出量も少なめです。

この手法により、味は軽やかでスムーズな飲みやすいコーヒーに仕上がりますが、エスプレッソと比べると風味が控えめになります。

日本では、一般的にドリップコーヒーが多く飲まれており、「コーヒー」と言えばドリップコーヒーを指すことがほとんどです。一方、イタリアやフランスではエスプレッソが主流であり、現地では「コーヒー」と言えばエスプレッソのことを指します。

エスプレッソコーヒーの特徴

エスプレッソコーヒーの特徴について次の3つの観点から解説します。

  • 量・見た目
  • 淹れ方・必要な器具

エスプレッソは圧力をかけてエキスを抽出する分、濃い味になります。コーヒーらしいコクや苦みを感じることができます。また、温めたはちみつに似たとろみがあります。

また、エスプレッソは味が安定しやすいのが特徴です。ドリップコーヒーの場合、粉の量やお湯を注ぐスピードによって、味が変化することがあります。

コーヒーを飲み慣れていない場合、最初エスプレッソは苦手に感じる場合もあるかもしれません。その場合、ミルクを足してカプチーノやカフェラテなどにすれば、飲みやすくなります。

量・見た目

エスプレッソの特徴は、なんといってもきめ細かく、消えにくいクレマ(泡の層)です。濃厚なコーヒーの味覚をこの泡が包み、マイルドな口当たりにしてくれます。

また、エスプレッソは量が少ないのも特徴です。1杯分の分量は約25〜35ccくらいです。

コーヒーショップではエスプレッソは、小さなマグカップに入れて出されることが多いです。カップの小ささに驚く人は多くいます。エスプレッソのカップは、デミタスと呼ばれています。デミは「半分」を意味します。

淹れ方・必要な器具

エスプレッソコーヒーを淹れる際はエスプレッソマシンが使われてます。業務用だけでなく家庭用のエスプレッソマシンも販売されています。

エスプレッソマシンには、フルオートタイプとセミオートタイプ(トラディショナルタイプ)があり、さらにセミオートタイプにはレバー式とポンプ式があります。

オートタイプはコーヒー粉をセットしたら、後は自動で抽出まで行ってくれます。セミオートタイプは抽出作業のみを自動で行ってくれますが、それ以前は自分で行う必要があります。手動タイプは抽出作業をレバーで行うタイプであり、最初から最後まで自分で行います。

また、カプセルタイプのエスプレッソマシンも存在します。こちらは専用のカプセルをセットして、ボタンを押すだけでコーヒーが完成します。

コーヒーを飲むのにどの程度の手間をかけて良いか、どこまでこだわってコーヒーを淹れたいかによって、購入するエスプレッソマシンを決めましょう。

エスプレッソコーヒーの飲み方・バリエーション

エスプレッソコーヒーには幅広い飲み方やバリエーションが存在します。代表的なバリエーションは次の5つです。

  • カフェラテ
  • カプチーノ
  • マキアート
  • モカ
  • アメリカーノ

それぞれの特徴や味について詳しく解説していきます。

カフェラテ

カフェラテはエスプレッソコーヒーにスチームミルク(蒸気で温めたミルク)を入れた飲み物を指します。コーヒーとミルクの割合は1:4にすることが多いです。エスプレッソコーヒーが30ccならミルクは120cc程度入れることになり、合計150ccなのでドリップコーヒーと同じくらいの量になります。

カフェラテはエスプレッソコーヒーの苦みやコクとミルクのクリーミーさを両方味わえるのが魅力です。また、泡状になっている表面のミルクは見た目もおしゃれで人気があります。

カフェラテとカフェオレの違い

カフェラテとカフェオレは名前は似ていますが、厳密には違うものです。カフェオレはドリップコーヒーにミルクを加えたものを指します。コーヒーとミルクの割合は1:1です。

カフェオレはやさしい甘さが特徴的です。ミルクの量は少ないですが、ドリップコーヒーを使う分、カフェラテよりも苦みが少なくなります。

ちなみに、コーヒー牛乳(ミルクコーヒー)はカフェオレとはまた別です。カフェオレは1:1の割合でミルクを入れますが、コーヒー牛乳には基準がなく、好みに応じてミルクの量を多くすることができます。多くのミルクを入れることで、子どもでも飲みやすくなります。

カプチーノ

明確に定義されているわけではありませんが、フォームドミルク(きめ細かい泡を含むミルク)を使用したものをカプチーノと呼ぶことが多いです。

また、カップは150〜180ccの容量のものを使用するのが一般的です。

カプチーノはエスプレッソコーヒーの苦みやコクを味わいつつも、フォームミルクの甘さやふわふわした食感を楽しむことができるのが魅力です。

マキアート

マキアートはエスプレッソコーヒーにフォームミルクを少しだけ加えたものを指します。マキアートは(Macchiato)イタリア語で「染み」という意味です。コーヒーの表面に浮かんだミルクがシミのように見えることから名付けられたと想像されます。

ミルクが少しだけ加わることで、少しだけ味がマイルドになります。また、見た目がおしゃれなのも人気の理由と言えます。アレンジの幅も広く、特にキャラメル味のシロップを加えたキャラメル・マキアートが有名です。

モカ

モカはエスプレッソコーヒーに、ミルクとチョコを加えたものです。チョコを加えることで、チョコ特有の甘さや苦さも楽しめるのが魅力です。スイーツ代わりに楽しむことができるので、おやつの時間に飲むのにおすすめです。

なお、コーヒー豆にも「モカ」が存在しますが、カフェのモカとは異なるので注意が必要です。コーヒー豆の「モカ」はフルーティーな味わいがあるのが特徴です。

アメリカーノ

アメリカーノはエスプレッソコーヒーにお湯を加えて薄めたものです。エスプレッソコーヒーの苦みを薄めるのと同時に、量を増やすことができます。

アメリカーノはすっきりとした飲み口なのが魅力です。お湯の量を調整することで、好みの濃さに調整できます。

エスプレッソコーヒーの作り方

続いて、エスプレッソコーヒーの作り方について解説します。エスプレッソコーヒーは次の3つの手順で作るのが基本となります。

  1. コーヒー豆を挽く
  2. タンピングを行う
  3. 抽出を行う

ここでは、セミオートタイプのエスプレッソマシンを使う場合のやり方をメインに紹介します。各手順について詳しくみていきましょう。

1.コーヒー豆を挽く

まず、コーヒー豆を挽いて粉にする必要があります。コーヒー豆を挽くには、グラインダーという器具が必要です。
コーヒーの使用量はコーヒーバスケットの大きさ、焙煎度、挽き目、焙煎されてからの経時により異なりますが、1杯分のコーヒー粉の適正量は6~12gです。

その後、挽いた粉をホルダーに詰めて、平らにならす必要があります。ホルダーに粉を盛る作業を「ドーシング」、粉をならす作業を「レベリング」と呼びます。

2.タンピングを行う

粉をならした後は、粉を押し固める(タンピング)作業が必要です。タンピングでは、タンパーという専用の器具を使い、体重をかけて押し固めていきます。

タンピングを行う理由は、コーヒー粉を均等に圧縮し、お湯の浸透を均一にするためです。お湯の浸透を均一にしないと、味が不安定になってしまいます。

3.抽出を行う

最後に、コーヒーの抽出を行います。セミオートタイプのエスプレッソマシンはボタンを押せば抽出してくれます。

エスプレッソ・ソロ(シングル)で20〜30秒間で25〜35cc、エスプレッソ・ドッピオ(ダブル)で20〜30秒間で50〜70ccの抽出速度が最適とされています。スプーンからはちみつを垂らした時のスピードが理想的な抽出速度の目安です。

抽出が完了したらエスプレッソコーヒーの完成です。完成したら一息付きたいところですが、エスプレッソコーヒーのコクをしっかり味わうためにも、すぐに飲むことをおすすめします。時間が経つと酸化が進んでしまい、酸味が強くなってしまいます。

美味しいエスプレッソコーヒーを淹れるポイント

最後に、美味しいエスプレッソコーヒーを淹れるポイントについて解説します。ポイントは次の2つです。

  • コーヒー豆にこだわる
  • エスプレッソマシンの性能にこだわる

これらのポイントを意識することで、初心者でも美味しいコーヒーを楽しめます。1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。

コーヒー豆にこだわる

エスプレッソコーヒーの場合、コーヒー豆は焙煎が深いものが使われます。焙煎が深い方がより、苦みやコクを感じやすくなります。逆に、焙煎が浅いと酸味が強くなります。

また、コーヒー豆の産地によっても味は変わります。ブラジル・コロンビア・エチオピアなど産地にもこだわって選べるようになると、より自分好みのコーヒーが完成します。

加えて、大事なのはコーヒー豆の鮮度にも気を配ることです。鮮度が落ちた豆は風味が悪くなってしまいます。製品のパッケージには「焙煎日」が書かれているので確認しましょう。

エスプレッソマシンの性能にこだわる

エスプレッソマシンはなるべく性能が良いものを選びたいです。特に重要なのが、マシンの抽出圧です。抽出圧が高いほど、コーヒーのエキスがより多く抽出されます。目安としては、最大で9気圧以上の製品がおすすめです。

その他、マシンのタンク容量やサイズ、自動洗浄機能の有無なども確認し、使いやすいものを選択することが大切です。どんなにコーヒーが好きでも、マシンが使いにくければコーヒーの味を楽しめなくなってしまいます。

まとめ

本記事ではエスプレッソコーヒーとは何かについて解説しました。エスプレッソコーヒーの特徴やドリップコーヒーとの違い、バリエーションがお分かりいただけたかと思います。

エスプレッソコーヒーはコーヒーらしい苦みやコクを感じられるのがメリットです。また、カフェラテやカプチーノなど、様々なバリエーションを楽しめるのも特徴です。

エスプレッソコーヒーを自宅で楽しむには専用のマシンが必要です。まずは、自分に合ったマシンを選ぶことが重要です。手間をかけても良いならセミオートタイプや手動タイプ、手早く作りたい方はオートタイプがおすすめできます。

タンピングなどに少しコツはいるものの、慣れれば美味しいコーヒーが誰でも作れるようになります。エスプレッソコーヒーに興味がある方は、ぜひ一度作ってみてください。

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