コーヒー豆知識
コーヒーにはどういった種類がある?品種や産地、焙煎度、挽き方などを解説!
「コーヒーにはどういった種類があるのか分からない」
「自分に合ったコーヒーがなかなか見つからない」
このような悩みを抱いている方もいるのではないでしょうか。
本記事ではコーヒーにはどういった種類があるのかについて解説します。コーヒーの品種や産地、焙煎度、挽き方などの種類についてまとめました。
本記事を読むことで、コーヒーの種類について知見を深められます。コーヒーの種類について理解し、自分に合ったコーヒーを見つけたいという方はぜひお読みください。
コーヒーの2大品種

現在飲用として流通しているコーヒーの品種は主に次の2つです。
他にもさまざまな品質があるのですが、飲用として用いられているのはこの2つ程度です。リベリカ種などもありますが、商用としては扱われていません。
ひとつひとつのコーヒーの品種について詳しく解説します。
アラビカ種
アラビカ種とはエチオピアで産出されたコーヒーの品種であり、現在世界でもっとも多く栽培されています。世界のコーヒー生産量のおよそ60%を占めています。
低地から高地にかけて栽培可能な点が特徴です。ただし、サビ病などの病害虫には弱く、慎重な栽培管理が求められます。
アラビカ種はストレートでの飲用に適していると言われています。
カネフォラ種(ロブスタ)
通称ロブスタと呼ばれるカネフォラ種は、ビクトリア湖周辺から西アフリカで産出されたコーヒーの品種です。世界のコーヒー生産量のおよそ40%を占めています。
低地で湿潤な土地で栽培されています。アラビカ種とは対照的に、病害虫に強いのが特徴です。
ただし、ストレートで飲むにはあまり適さないと言われています。カネフォラ種はブレンド用やインスタントコーヒー用として使われることが多いです。
コーヒーの産地の種類

コーヒーは産地の気候条件や栽培方法によって風味や香りが変化します。各地域ごとのコーヒーの代表的な産地と、産地ごとのコーヒーの特徴についてまとめました。
| 地域 |
代表的なコーヒーの産地 |
特徴 |
| アフリカ |
エチオピア |
・コーヒーの木が最初に発見された国 ・モカコーヒーが有名 |
| ケニア |
・赤道直下の山岳地帯で栽培 |
| タンザニア |
・キリマンジャロコーヒーが有名 |
| 南米 |
ブラジル |
・世界でもっとも多くコーヒーを生産 ・ブレンドのベースとして多く使われる |
| コロンビア |
・1年を通じてコーヒー豆を収穫可能 ・ブレンドにも相性が良い |
| アジア・中東 |
インドネシア |
・マンデリンコーヒーが有名 |
| ベトナム |
・近年生産量を伸ばしている |
| 中米 |
グアテマラ |
・地域の気候条件によって異なる味わいのコーヒーを栽培 |
| エルサルバドル |
・ブレンドにも相性が良い |
| コスタリカ |
・「豊かな海岸」の名にふさわしいコクと香り |
| ジャマイカ |
・ブルーマウンテンコーヒーが有名 ・麻袋ではなく樽詰めで出荷される |
| ハワイ |
・ハワイコナコーヒーが有名 |
アフリカ(エチオピア・ケニア・タンザニア)
アフリカではエチオピアやケニア、タンザニアなどでコーヒーを栽培しています。
エチオピアはコーヒーの木が発見された国として知られています。エチオピアのモカはアフリカ代表とも言えるコーヒーで、強い酸味とコク、フルーティな香りがあるのが特徴です。
野生の王国とも呼ばれているケニアは、赤道直下の山岳地帯でコーヒーを栽培しています。明るくジューシーな酸味とコクがあるのが特徴です。
タンザニアといえばキリマンジャロコーヒーが有名です。キリマンジャロは、タンザニア北東部にあるアフリカ最高峰の山です。キリマンジャロコーヒーは強い酸味が感じられ、豊かな香りも漂わせるのが特徴です。
南米(ブラジル・コロンビア)
南米ではブラジルやコロンビアなどでコーヒーを栽培しています。
ブラジルは世界でもっともコーヒーを生産しており、世界の総生産量の約3割をブラジルが占めています。ブラジルコーヒーは酸味と苦みのバランスに優れていて、ブレンドのベースとしても使われます。
コロンビアは地域によって雨季/乾季が異なり、1年を通じて新鮮なコーヒー豆を収穫できます。全体的に、コロンビアコーヒーは豊かなコクとマイルドな味わいが特徴です。味のバランスが良く、ブレンドにも適しています。
アジア・中東(インドネシア・ベトナム)
アジア・中東ではインドネシアやベトナムなどでコーヒーを栽培しています。
インドネシアはインドからコーヒー栽培が伝わってきた国で、スマトラ島を中心に栽培しています。マンデリンコーヒーを中心としたアラビカ種は、インドネシアの中でわずか10%程度しか採れない貴重なコーヒーです。やわらかな酸味と強い苦み、スパイスのような香りが特徴です。
ベトナムは近年コーヒーの生産量が伸びている国です。ベトナムコーヒーは強い苦みと香ばしさが特徴で、ミルクとの相性が良いのが特徴です。
中米(グアテマラ・エルサルバドル・コスタリカ・ジャマイカ・ハワイ)
中米ではグアテマラやエルサルバドル、コスタリカ、ジャマイカ、ハワイなどでコーヒーを栽培しています。
グアテマラはコーヒー栽培に適した降雨量と豊かな土壌を持つ国です。栽培地域の気候条件によって、異なる味わいのコーヒーを生産できています。グアテマラのコーヒーは全体的に、華やかでキレの良い後味が特徴です。
エルサルバドルのコーヒーは品質の高さに定評があります。穏やかな酸味とやわらかな苦みを持つのに加え、ほのかな甘みも感じられ、味のバランスが優れています。ブレンドにも相性が良いです。
コスタリカはスペイン語で「豊かな海岸」を意味する国です。東はカリブ海、西は太平洋に面している国で、コーヒーは太平洋側の山地で栽培されています。コスタリカのコーヒーは国名にふさわしい豊かなコクと香りを持っています。
ジャマイカといえばブルーマウンテンコーヒーが有名です。ブルーマウンテン山脈の限られた地域でのみ栽培されるコーヒーで、ブランド力が高いのが特徴です。麻袋ではなく樽詰めで出荷される点も個性的です。
ハワイ州は8つの島といくつもの小島から成り立っており、その中にはハワイ島というのがあります。ハワイ島はコーヒー栽培が盛んで、中でもコナ地方のハワイコナコーヒーが有名です。ハワイコナコーヒーはハワイを思わせるトロピカルな香りが特徴的です。
コーヒーの焙煎度の種類

続いて、コーヒーの焙煎度の種類について解説します。焙煎とはコーヒーの生豆に熱を加えて炒ることで、乾燥させる工程を指します。
コーヒーの焙煎度は次のように分類分けされることが多いです。
| 浅炒り |
極浅炒り |
| 浅炒り |
| 中炒り |
中炒り |
| 中深炒り |
| 深炒り |
深炒り |
| 極深炒り |
| 深炒り(フランス風) |
| 深炒り(イタリア風) |
コーヒー豆は焙煎度合いによって、酸味の強弱が変化します。焙煎という加熱工程によってコーヒーの中で化学反応が進行します。化学反応の進行具合によって、酸味が変わります。
焙煎を浅めに行った場合、酸味がまだ残った状態になります。逆に、焙煎を深めに行うと、酸の熱分解が進んで酸味が減ります。
コーヒー豆の挽き方の種類

コーヒー豆を購入したら、その豆を挽いて粉の状態にする必要があります。コーヒー豆の挽き具合に関しては5段階に分けられることが多いです。
コーヒー豆の挽き方の種類と、各挽き方と相性の良いコーヒーの抽出方法をまとめました。
| 挽き具合 |
粒の大きさ |
相性の良い抽出方法 |
| 極細挽き |
上白糖 |
エスプレッソ |
| 細挽き |
上白糖とグラニュー糖の中間 |
水出し |
| 中細引き |
グラニュー糖 |
ペーパードリップ |
| 中挽き |
グラニュー糖とザラメの中間 |
サイフォン
ネルドリップ |
| 粗挽き |
ザラメ |
パーコレーター |
コーヒー豆は細かく挽くほど、濃いめの味わいになります。粒を小さくするほどお湯との接触面積が増えて、抽出効率が高くなるためです。逆に、粗く挽くとお湯との接触面積が減り、抽出効率が悪くなってあっさりした味わいになります。
コーヒーの抽出方法の種類

続いて、コーヒーの抽出方法に関してです。挽いたコーヒー粉からエキスを抽出して液体の状態にする方法は色々あります。その中でも代表的なのは次の4つです。
| 抽出方式 |
主に使う器具 |
特徴 |
| ドリップ式 |
ペーパーフィルター
ステンレスフィルター
ネルフィルター
|
・フィルターを通すことで抽出する |
| エスプレッソ式 |
エスプレッソマシン |
・強い圧力をかけて短時間で抽出する |
| 浸漬式 |
フレンチプレス
サイフォン
|
・お湯に浸すことでエキスを抽出する |
| 水出し式 |
水出し用コーヒーバック |
・水に浸すことでゆっくりと抽出する |
ひとつひとつの抽出方法について詳しくみていきましょう。
ドリップ式(ペーパー・ステンレス・ネル)
ドリップ式とはフィルターを通すことで抽出する方法を指します。フィルターにコーヒー粉をセットして上からお湯をかけることで、コーヒー粉が浸透したお湯が落ちてきます。
ドリップ式では次の3つのフィルターが使われることが多いです。
- ペーパーフィルター
- ステンレスフィルター
- ネルフィルター
ペーパーフィルターの場合、コーヒーの油脂分をフィルターが吸着するため、すっきりした味わいになるのが特徴です。また、フィルターごと捨てるだけなので後片付けが簡単です。
ステンレスフィルターの場合、油脂物を吸着しないため、まったりとしたコーヒーを楽しめます。ペーパーと違って洗って何度でも使えるので、環境に優しいのも特徴です。
ネルフィルターとは布でできたフィルターのことで、コーヒーのおいしさを強く引き出す抽出法として、古くから普及しています。ただし、お手入れや保存に手間がかかります。
エスプレッソ式
エスプレッソ式とは、細かく挽いた豆に強い圧力をかけて短時間で抽出する方法を指します。強い圧力をかけるにはエスプレッソマシンが必要です。エスプレッソ式で淹れたコーヒーはエスプレッソコーヒーと呼ばれています。
エスプレッソコーヒーは少ない量の中に、コーヒーのエキスが凝縮されています。ペーパードリップなどに比べて、深いコクと強い苦みを味わえるのが特徴です。
浸漬式(フレンチプレス・サイフォン)
浸漬式とは、コーヒー粉をお湯に浸すことでエキスを抽出する方法を指します。
浸漬式の中でもフレンチプレスという器具を使う方法は有名です。フレンチプレスに粗めに挽いた豆を入れて、熱湯を直接入れてかきまぜます。数分待つことでコーヒーを抽出します。最後に、プッシャーと呼ばれるものを押し下げて、粉とコーヒーを分離させます。
また、サイフォンという器具を使う方法もあります。フラスコに水を入れて底を熱することで水を沸騰させ、それによって空気を膨張させます。上部のロートへお湯が押し上げられることで、ロートに入れておいたコーヒー粉をお湯に浸らせる、という方法です。
水出し式
水出し式とはアイスコーヒーを作るときの抽出方法で、お湯ではなく水からゆっくり抽出する方法を指します。
水出し式は麦茶を作るのと同じような感覚で作れるのが特徴です。コーヒー粉が入った水出し用コーヒーバックを購入し、水に浸して冷蔵庫で冷やすことで抽出します。
アイスコーヒーを作る場合、水出し式以外にも、ドリップ式でホットコーヒーをまず淹れて、たっぷりの氷で急冷するというやり方もあります。こちらの急冷式に比べて水出し式は、特別なテクニックも必要なく簡単に作れるのが特徴です。
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まとめ
本記事ではコーヒーの種類について解説しました。コーヒーの品種や産地、焙煎度、抽出方法、挽き方の種類がお分かりいただけたかと思います。
コーヒーを楽しみたいなら、これらの情報を理解することが第一歩です。コーヒーの品種や産地、焙煎度が変わると、風味や香りが大きく変化します。また、同じコーヒー豆であっても、挽き方や抽出方法を変更するだけで、風味の変化を感じられる場合があります。
コーヒーには色々な種類があるので、自分に合ったものを探すのは大変かもしれません。そのような場合は、カプセル定期便をぜひご活用ください。
カプセル定期便では、さまざまな種類のコーヒーを試すことができるので、自分に合ったコーヒーの種類は何なのかを見つけることができます。