コーヒー豆の産地別の特徴と違いは?

コーヒー豆知識

コーヒー豆の産地別の特徴と違いは?

コーヒー豆の特徴を知りたいけど、豆の種類が多すぎて「どんな違いがあるのか分からない…」と思う方もいるでしょう。

そんな方のために、この記事ではコーヒー豆の産地別に特徴や違いを紹介します。コーヒー豆の生産地として有名な国から、あまり知られていない国まで詳しく解説しますので、ぜひチェックしてください。

エチオピア産コーヒー豆の特徴

エチオピアはコーヒー発祥の地として有名です。なんと人口の5分の1が生産に関わっていると言われています。生産量は世界5位で、アフリカ内では1位と、さすがコーヒー発祥の地ですね。

そんなエチオピア産のコーヒー豆は、非水洗式アラビカの場合、フルーティーな甘い香りとやわらかな酸味とコクが特徴的です。水洗式アラビカの場合には、しっかりした酸味とコク、芳酵で重厚な風味が特徴的です。

「モカコーヒー」という名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?実はモカコーヒーの95%はエチオピア産です。

タンザニア産コーヒー豆の特徴

タンザニア産のコーヒー豆と言われても、あまりピンとこない方も多いでしょう。地理的にもどこか分からないと思う方もいるはずです。

しかし、「キリマンジャロ」というコーヒー豆の種類を知っている方はどのぐらいいるでしょうか。きっと多くの方がキリマンジャロの名前を知っていると思います。

実は、この「キリマンジャロ」の豆を生産しているのがタンザニアです。これを知ると、一気に親近感が湧いてきますよね。

そんなタンザニア産のコーヒー豆の特徴は、しっかりした酸味とコク、芳酵で重厚な風味です。

そのため、タンザニア産のコーヒーは酸味が強いのですが、「すっぱい」と感じる酸味ではなく質の良い酸味で、スッキリとしていて人気です。

ケニア産コーヒー豆の特徴

ケニアのコーヒー産業の歴史はまだまだ浅いです。しかし、現在ケニア産コーヒー豆はヨーロッパでかなり高額で取引されるほど質が高いと有名です。

近年注目を浴びている国で、最近では有名なコーヒーショップで豆の取り扱いも行われているため目にしたことがある方もいるのではないでしょうか?肉厚なコーヒー豆はケニア産の豆の特徴でもあります。

そんなケニア産のコーヒー豆の特徴は、しっかりした酸味とコク、芳酵で重厚な風味です。上品な香りが人気で、コーヒーを淹れながら香りをかぐと心が落ち着くでしょう。

コロンビア産コーヒー豆の特徴

南米ではブラジルに次いで第2位の国別生産量を誇るのがコロンビアです。コーヒーの商業取引上の分類であるマイルドコーヒーの代名詞としても知られています。国土の大半が山岳高原地帯で、収穫したコーヒーの運搬にはラバが使われることもあります。

そんなコロンビアで栽培されるコーヒー豆の全てがアラビカ種です。コロンビア産のコーヒー豆は、甘い香りとしっかりした酸味とコク、重厚な風味で、バランスが良い特徴があります。

グアテマラ産コーヒー豆の特徴

グアテマラの名前を聞くと、コーヒーを思い浮かべる方も多いはず。中米の中で日本への輸出量が最も多い国です。

一般的には「グアテマラ(ガテマラ)」と呼ばれています。グアテマラのコーヒーは、その多くが山脈の斜面で栽培されています。また栽培している地域によって気候条件も様々で、バラエティに富んだ味わいのコーヒーを生産している国でもあります。世界遺産アンティグアではグアテマラで最初のコーヒー栽培が行われました。

グアテマラのコーヒーは、甘い香りとすっきりした酸味、爽やかな後味が特徴的です。

ブラジル産コーヒー豆の特徴

世界No.1のコーヒー生産国といえばブラジル。その量は世界の総生産量のおよそ3割を占めるほどです。今から約100年前にブラジルへ移住した日系人の苦労が、今のコーヒー大国を作り上げたことも知っておきたい史実です。

ブラジル産のコーヒー豆は、非水洗式アラビカの場合、甘みを伴った、やわらかな苦味と適度な酸味。水洗式アラビカの場合は、甘い香りとすっきりした酸味、爽やかな後味が特徴的です。

ジャマイカ産コーヒー豆の特徴

ジャマイカは「コーヒーの王様」というニックネームがつく「ブルーマウンテン」を栽培していることで有名です。もしかすると、ジャマイカにコーヒー産業のイメージが無い方もいるかもしれません。しかし、コーヒー好きの方は必ず知っているコーヒー産業の国なので覚えておきましょう。

そんなブルーマウンテンを栽培しているジャマイカですが、全ての場所でブルーマウンテンの栽培が行われているわけではありません。限られたエリアでのみ栽培をされています。

ブルーマウンテンはなんといっても繊細な味わいで、香り、酸味、コクのバランスがとれた軽やかな風味が特徴的です。コーヒーを飲んだときに感じる全ての感覚に置いて「絶妙」を感じることができるでしょう。

ホンジュラス産コーヒー豆の特徴

グアテマラの西に位置するホンジュラス共和国をあなたは知っていますか?実はグアテマラと同様にコーヒー産業がかなり盛んで生産量は6位です。

そんなホンジュラスで栽培をされるコーヒー豆はアラビカ種です。

ホンジュラス産のコーヒー豆は、甘い香りとすっきりした酸味、爽やかな後味が特徴的です。

ベトナム産コーヒー豆の特徴

ベトナムはコーヒー生産量が世界第2位の国です。栽培をされている豆の大半はロブスタ種で、主にブレンドやインスタントコーヒー、アイスコーヒー用としても使用されています。近年はアラビカ種の栽培にも力を入れています。

味の特徴は、苦味や渋みが強いのが特徴的です。香りが香ばしく、ベトナム産のコーヒー豆の魅力にどっぷりハマる人もいるようです。

もしかすると、知っている方もいるかもしれませんが、「ベトナムコーヒー」という現地独特のコーヒーの飲み方があります。

方法は、とてもシンプルでコーヒーの中にコンデンスミルク(練乳)を入れるだけです。深みのある豆と甘い練乳の良い相性を味わうことができるので、気になる方はぜひ試してください。

イエメン産コーヒー豆の特徴

アラビア半島の西側に位置するイエメンは、エチオピアに次いで古くからコーヒーが栽培されている国です。

イエメンとエチオピアで生産されるコーヒーは、かつてイエメンにあった積み出し港「モカ港」にちなんで「モカ」と呼ばれています。「モカマタリ」は、イエメンの代表的なコーヒーです。

そんなイエメンで栽培されるコーヒー豆の特徴はなんといっても香りです。まるでお花のような香りは、イエメン産のコーヒー豆だからこそ嗅ぐことができる香りです。

香りを楽しみながら飲むのが一番適しているため、基本的にはミルクなどをいれずブラックで飲むことがおすすめされています。

また、冷めても違った味わいを堪能できるコーヒー豆です。冷めたコーヒーの酸味がすっぱすぎて辛い経験をしたことがある方も多いはず。そんな方は、イエメン産のコーヒーを味わってみてください。

インドネシア産コーヒー豆の特徴

インドネシアのコーヒー豆栽培の75%は、スマトラ島で行われています。生産量は世界第4位と、トップクラスです。

スマトラ島では古くから独自の栽培方法を行っており、その方法は「スマトラ方式」と呼ばれています。

そんなインドネシアで栽培されるコーヒー豆の90%は、ロブスタ種です。こちらの豆は、苦味がかなり特徴的で、香りも独特です。しかし、この独特な苦みや香りにハマる人は多く、濃い一杯を堪能したい方におすすめできます。

ペルー産コーヒー豆の特徴

ペルーは2010年に全米スペシャルティコーヒー協会品評会で1位になるほど、今コーヒー産業で勢いにのっている国です。

寒暖差が激しい国で栽培されるコーヒーチェリーは、とても実がギュッと詰まっている特徴があります。

味は酸っぱさより甘さが強く、ほのかに優しい苦みを堪能できます。クセがなく飲みやすいコーヒーなので、初心者の方にもおすすめです。

メキシコ産コーヒー豆の特徴

メキシコはフェアトレードのコーヒー豆の出荷量が世界トップクラスです。そのため、オーガニックが売りのコーヒー豆も多いです。

味はバランスが良く取れている特徴があります。コクがあって上品な味わいのコーヒーは多くの方に受け入れられるでしょう。

特に「メルセデス」という名前のコーヒー豆は、メキシコ産のコーヒー豆の中でもかなりの人気を誇っているので、ぜひチェックしてください。

キューバ産コーヒー豆の特徴

キューバ産のコーヒー豆で人気なのが「クリスタルマウンテン」です。こちらの記事内で紹介したジャマイカ産の「ブルーマウンテン」とどこか似たような味わいと言われています。

どちらの国もカリブ海に面しているので、少し似た雰囲気が出るのかもしれません。

バランスが良く甘い香りが魅力的なキューバ産のコーヒー豆は、女性にとても人気があります。コーヒーの重たさを感じない、澄んだ口当たりが特徴的です。

コスタリカ産コーヒー豆の特徴

コスタリカは、スペイン語で「豊かな海岸」を意味する国名です。主に、首都を中心にした山間盆地と、それを取り囲む4つの火山山麓でコーヒー豆が栽培されています。

コスタリカ産のコーヒー豆の半数以上は、なんとスペシャルティコーヒーです。国の土地のほとんどが高地なので、コーヒー栽培にかなり適していると言えるでしょう。

味は、透明感のある明るい酸味と長く続く甘い余韻で、コーヒー好きから絶大な支持を得ています。

コーヒー豆のおすすめ産地は?

ここまでコーヒー豆の産地別に特徴を紹介してきました。最後に、味わい別におすすめの産地を紹介します。

<酸味が強いコーヒーがお好きな方におすすめ>
エチオピア・タンザニア・グアテマラ

<バランスが良いコーヒーがお好きな方におすすめ>
ブラジル・コロンビア・コスタリカ・メキシコ

<香りが特徴的なコーヒーがお好きな方におすすめ>
イエメン・インドネシア・ベトナム

まとめ

この記事では、コーヒー豆の産地別に特徴や違いを紹介してきました。どのコーヒー豆が良いのか分からないと悩んでいる方は、自分に合ったコーヒー豆を見つけるために役立ててください。

見つける
閉じる
キーワード
カテゴリー
  • 選べるカプセルセット
  • カプセル定期便
  • マシン付き定期便