コーヒー豆知識
ブラジルコーヒーとは?栽培の歴史や特徴、おいしい飲み方を解説!
「ブラジルコーヒーの特徴がよく分からない。他のコーヒーと何が違うの?」
「ブラジルコーヒーを飲んでみたけどまずい。おすすめの飲み方が知りたい」
このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
本記事ではブラジルコーヒーとは何かについて解説します。栽培の歴史や特徴、おいしい飲み方、ブラジルのコーヒー鑑定士の役割についてまとめました。
本記事を読むことで、ブラジルコーヒーについて理解でき、コーヒーをより楽しめるようになります。ブラジルコーヒーに興味のある方はぜひ参考にしてください。
ブラジルコーヒーとは?

ブラジルコーヒーとはブラジルで栽培されるコーヒーを指します。ブラジルはコーヒー生産量が世界1位であり、特に南部エリアで多く生産しています。
ブラジルは酸味が少なくコクが深いのが特徴で、味のバランスが取れているのが特徴であり、世界中から人気があります。日本にもブラジルコーヒーは多く輸出されています。
コーヒーはどこでも栽培できるわけではなく、適した気候や雨量、土壌でないといけません。コーヒー栽培に適した地域(南北緯25度)はコーヒーベルトと呼ばれており、ブラジルもここに位置しています。
ブラジルはどんな国?コーヒーの消費量
ブラジルは南米に位置する国で、日本の20倍以上の面積を持つのが特徴です。多様な民族で構成されており、日本から移民した方も多く暮らしています。コーヒーを中心とした農業が盛んなほか、工業も発展が進んでいます。
ブラジルは国内でも多くのコーヒーを消費しています。1人当たり1日平均215.1gも消費しています。エスプレッソコーヒー1杯が30gだとすると、1日に約7杯も飲んでいることになります。最も消費される食品はコーヒーであり、主食の米(160.3g)を超えていることから、コーヒーがブラジルの生活に密接に関わっていることが分かります。
また、昨今は経済成長の影響もあり、高品質なコーヒーを求める傾向が強くなっています。
ブラジルのコーヒー栽培の歴史
16世紀に中米のフランス領ギアナから、北部パラー州のベレン市に植樹されたのが始まりという説があります。パラー州では生産は成功しなかったものの、その後リオデジャネイロ州に持ち込まれ、更にミナスジェライス州やサンパウロ州などに生産が広がっていきました。
19世紀後半には、ブラジルはコーヒーの生産国として世界一になりました。世界一になった影響は大きく、ブラジルの経済を発展させる役割をコーヒー産業が担うまでになりました。この頃から奴隷制度が廃止され、コーヒー農家は奴隷ではなく他国からの移民で労働力を賄うようになっていきます。
今でもブラジルは世界最大のコーヒー生産国となっています。
ブラジルのコーヒー鑑定士とは?
ブラジルと言えば、コーヒー鑑定士に関する話題は避けて通れません。
コーヒー鑑定士とはブラジルの資格制度のことであり、取得することでコーヒーの品質評価を行う専門家として認定されます。コーヒー鑑定士は、コーヒー豆の買い付けや販売などの商業に関する知識や、コーヒーのブレンド製造の技術などを身につけています。
UCCにはコーヒー鑑定士資格を取得した専任講師が多数在籍しています。UCCのカプセル式コーヒーシステム「ドリップポッド」では、コーヒー鑑定士が監修した「鑑定士の誇り スペシャルブレンド」のカプセルも楽しむことができます。
ブラジルコーヒーの製法

ブラジルコーヒーには大きく分けて次の2つの製法があります。
製法によってコーヒーの味も大きく異なります。ひとつひとつの製法について詳しくみていきましょう。
ナチュラル製法
ブラジルコーヒーはナチュラル製法で作られることが多いです。ナチュラル製法の場合、コーヒーチェリーを収穫したら、そのままの状態で太陽の下で乾燥させます。
果肉がついたまま乾燥させるため、果肉由来の成分が生豆に残ります。その結果、フルーティな風味のコーヒーになります。
ナチュラル製法は一見簡単なようですが、丁寧な状態管理が必要となります。乾燥に時間をかけるので、コーヒーチェリーが腐ってしまう可能性があるためです。
パルプドナチュラル製法
パルプドナチュラルはブラジルで開発された製法で、ナチュラルとウォッシュドの中間に位置します。ウォッシュドは、水を使って収穫したコーヒーチェリーから果肉やミューシレージといった余計なものを取り除いたうえで乾燥させる手法です。果肉由来の成分が取り除かれるので、ナチュラル製法に比べてクリーンな味になります。
一方でパルプドナチュラル製法の場合、コーヒーチェリーをパルパーにかけることで、果肉だけを取り除き、ミューシレージが付いた状態で乾燥させます。ミューシレージは果肉と種の間にある粘質性の果肉由来の成分です。ミューシレージを残すため、少し甘さがありつつすっきりとした味わいのコーヒーにすることが可能です。
ブラジルコーヒーの特徴

ブラジルコーヒーの特徴について解説します。ブラジルコーヒーは他のコーヒーと比べて次の3つの特徴を持っています。
- 大量に生産されている
- 酸味が少なくてコクが深い
- ブレンドに多く使われる
ひとつひとつの特徴について詳しくみていきましょう。
大量に生産されている
ブラジルは世界最大のコーヒー生産国です。ブラジルでは大規模農園で機械収穫を行っており、大量生産を可能にしているのに加え、生産コストを抑えています。
ブラジルの中でも特に、南東部のミナスジェライス州・サン・パウロ州では、国内生産の75%を占めるほど多く生産されています。
2023年時点のブラジルのコーヒー豆生産量は3,405,267トンです。2位のベトナムは1,956,782トンであることから、他国に圧倒的な差をつけていると分かります。
参考:主要国のコーヒー産業振興策
参考:世界のコーヒー豆 生産量 国別ランキング・推移
酸味が少なくてコクが深い
ブラジルコーヒーは酸味が少なく、苦みとコクが深いのが特徴です。コーヒーらしい味を堪能したい方にはブラジルコーヒーがおすすめできます。また、ナッツやチョコレートのような甘くて心地よい香りも特徴的です。
標高が比較的低い台地で栽培されるブラジルコーヒーは、寒暖差の激しい高地で栽培されたコーヒーと比べて、酸味はマイルドでバランスの取れた味わいになります。
ブレンドに多く使われる
ブラジルコーヒーはバランスが整った味と言われることも多く、他のコーヒーの味を整える目的で、ブレンドとして使われる場合があります。異なる地域で作られたコーヒーを混ぜることで、違った味や風味を出せます。
たとえば、ベトナムコーヒーなどと組み合わせれば苦みをより強くできます。反対に、グアテマラコーヒーなどを組み合わせれば、酸味を強調できるようになります。
ブラジルコーヒーのおいしい飲み方

続いて、ブラジルコーヒーのおすすめの飲み方について解説します。おすすめの飲み方は次の3つです。
- ホットコーヒーで楽しむ
- 他のコーヒーとブレンドする
- エスプレッソコーヒーにする
さまざまな楽しみ方があるのもブラジルコーヒーの魅力です。ひとつひとつのおすすめの飲み方について詳しく解説します。
ホットコーヒーで楽しむ
まずはブラジルコーヒーをそのままホットコーヒーで楽しみましょう。生産国のブラジルでは、アイスコーヒーを飲むことは少なく、暑い季節であってもホットで飲むことがほとんどです。
ブラジルコーヒーは苦みが強めなので、ブラックだと少し飲みにくいかもしれません。その場合は、砂糖を加えましょう。日本だとコーヒーはブラックで飲むことも多いですが、ブラジルでは砂糖を入れて飲むのが基本となっています。
飲んでみてあまりしっくりこない場合は、コーヒー豆の焙煎度合いを変えてみましょう。コーヒー豆は浅炒りであるほど酸味が強くなり、深炒りであるほど苦みが強くなります。
焙煎度や砂糖の量などを調整することで、自分好みのコーヒーを作れるようになります。
他のコーヒーとブレンドする
ブラジルコーヒーは多くのコーヒー豆と相性が良く、ブレンドのベースとして使われることも多いです。ブレンドすることで異なる味や香りを楽しむことができます。
たとえば、ブラジルコーヒーと相性の良いコーヒーの一例として、マンデリンコーヒーを組み合わせてみるのもおすすめです。マンデリンコーヒーはインドネシアで栽培されており、大地のようなハーバルでスパイシーな香りと苦味を持つと言われています。
エスプレッソコーヒーにする
ブラジルコーヒーをエスプレッソで楽しむのもおすすめです。エスプレッソとはイタリアで誕生した飲み方で、蒸気の圧力を利用して素早くコーヒーを抽出するのが特徴です。ドリップ式で淹れるよりも濃い味のコーヒーを楽しめます。
ブラジルのカフェではエスプレッソコーヒーが主流になっています。小さいカップに入った淹れたてのコーヒーに砂糖をたっぷり加え、すぐに飲み干すのが本場の飲み方です。飲み干した後は、カップの底に残った砂糖をスプーンですくって楽しむこともできます。
ブラジルコーヒーを手軽に楽しめる!カプセル定期便とは?
ブラジルコーヒーを自宅で楽しみたいものの、ドリップコーヒーやエスプレッソコーヒーを1から淹れるのは面倒……そのような方におすすめなのがUCCのカプセル式コーヒーシステム「ドリップポッド」です。
「ドリップポッド」なら、専用のカプセルをセットしてボタンを押すだけで、おいしいコーヒーを淹れられます。忙しい朝でもこれなら、余裕を持ってコーヒーを楽しめます。
ただ、「ドリップポッド」の場合、カプセルを購入するのが面倒という方もいるかもしれません。そこでおすすめなのが、さまざまな味のカプセルが自宅に届くカプセル定期便です。
カプセルが定期で届くため、購入の手間をなくせます。また、カプセル定期便には次の3つのメリットもあり、便利かつお得なサービスとなっています。
- 飲むペースに合わせて個数を選べる
- コーヒーがお得に楽しめる
- ブラジルの個性が楽しめるカプセルがある
飲むペースに合わせて個数を選べる
カプセル定期便では、自分で好きなカプセルを選択できる「カプセルお好み定期便」と、プロが厳選したコーヒーを楽しめる「コーヒー鑑定士の厳選定期便」の2つのプランを用意しています。
「カプセルお好み定期便」では、一度に届くカプセルの個数を選べます。個数はいつでも変更できるので、「飲みきれなかった……」という場合も安心です。また、届く頻度やカプセルの組み合わせも自由に決めることができます。
コーヒーがお得に楽しめる
カプセル定期便ならコーヒーをお得に楽しめます。「カプセルお好み定期便」の場合、毎回定番価格の10%OFFとなっています。また、「コーヒー鑑定士の厳選定期便」の場合は、ブルマンやスペシャルティが入っても料金は定額です。
更に、どちらのコースも送料は無料となっています。
ブラジルの個性が楽しめるカプセルがある
ブラジルの個性が楽しめるブレンドコーヒーもあります。インドネシア マンデリンコーヒーとブレンドした「マンデリン&ブラジル」は、マンデリンの心地よい香りとブラジルコーヒーの力強いコクを楽しめます。
カプセルならコーヒーを淹れるのが簡単な分、アレンジメニューにも手軽に挑戦できます。たとえば、「マンデリン&ブラジル」でコーヒーモヒートを作ってみるのもおすすめです。ミントやライムのフレッシュな香りと、清涼感のある味わいを楽しめます。
まとめ
本記事ではブラジルコーヒーについて解説しました。ブラジルコーヒーの特徴やおいしい飲み方などがお分かりいただけたかと思います。
ブラジルコーヒーは酸味が少なく、コーヒーらしいコクや苦みを味わえるのが特徴です。また、ブレンドにも多く使われています。
まずはそのままホットコーヒーでブラジルコーヒーの特徴を感じてみましょう。
「コーヒーを淹れるのが面倒」という方は、ドリップポッドマシンがおすすめです。カプセル定期便を活用すれば、ドリップポッドでコーヒーを淹れる費用を抑えられるうえに、カプセル購入の手間を省けるので、ぜひお試しください。