ブルーマウンテンコーヒは最高峰?特徴や産地について解説!

コーヒー豆知識

ブルーマウンテンコーヒは最高峰?特徴や産地について解説!

「ブルーマウンテンコーヒーはどういったものなのか分からない」
「ブルーマウンテンコーヒーはなぜあんなに高いのか分からない」

このような悩みを抱いている方も多いのではないでしょうか。

本記事ではブルーマウンテンコーヒーとは何かについて解説します。ブルーマウンテンコーヒーの特徴や産地、美味しい飲み方などについてまとめました。

本記事を読むことでブルーマウンテンの良さやなぜ高級品なのか知ることができます。コーヒーの産地までこだわって美味しく飲みたい、という方はぜひお読みください。

ブルーマウンテンコーヒーとは?

ブルーマウンテンコーヒーとは、ジャマイカのブルーマウンテン山脈の中でも、標高800m〜1,200mのエリアで栽培されたコーヒーを指します。ハワイ産のコナ、タンザニア産のキリマンジャロと並んで、世界三大コーヒーに数えられています。

ブルーマウンテンコーヒーは高級品として知られています。栽培場所が限られており、収穫量が非常に少ないのも特徴です。また、ジャマイカから輸出する際は、麻袋ではなく木の樽に入れられるという特徴も持っています。

ジャマイカはどういった国?

ジャマイカは岐阜県と同じくらいの大きさで、カリブ海に位置する島国です。人口約300万人で、首都はキングストン、公用語は英語となっています。

ジャマイカにとってコーヒーは主力産業の1つです。日本を始め、世界にブルーマウンテンコーヒーを輸出しています。ジャマイカの政府は、コーヒーの厳格な品質管理や取引管理を行っており、それもブルーマウンテンコーヒーのブランド維持に繋がっています。

ジャマイカと日本は良好な関係を築いています。特にコーヒーは、両国を繋ぐうえで重要な役割を果たしています。

   

ブルーマウンテン山脈とは?

ブルーマウンテン山脈はジャマイカの東に位置する山脈で、ジャマイカの東1/3を占めています。最高峰の山はブルーマウンテンピークと呼ばれており、標高は2,256mで、カリブ海で2番目に高い山となっています。

ブルーマウンテン山脈の中でも、標高800m〜1,200mの箇所はブルーマウンテンエリアと呼ばれています。ブルーマウンテンエリアはコーヒーの生産地として非常に有名です。

ブルーマウンテンエリアは気候や土壌がコーヒー栽培に適しています。このエリアで栽培されないと、ブルーマウンテンを名乗ることはできません。エリア外のコーヒーは、ノン・ブルーマウンテンと呼ばれており、取引価格が下がります。

ジャマイカのコーヒーの歴史

ジャマイカにコーヒーが伝わったのは1728年と言われています。ジャマイカ総督のニコラス卿が、フランス領のマルティニーク島からコーヒーの木を持ち込み、キングストン(現在のジャマイカの首都)の丘陵地帯に植えたのが始まりです。

その後、ブルーマウンテンの気候や土壌がコーヒー栽培に適していることが分かり、コーヒー産業が急激に成長していきました。

しかし、山脈地帯は傾斜面であり、農業を行ううえで弊害も多くあります。収穫作業の際に滑りやすいのはもちろんのこと、多雨によって土壌流出が起こる場合もあります。

更に、ジャマイカは19世紀に入ると奴隷制度を廃止したことで、労働力が不足してしまい、コーヒー生産量も減ってしまいます。そんな中でもジャマイカは、コーヒーを作り続けてきました。

1948年にコーヒー産業公社(CIB)が設立され、ブルーマウンテンコーヒーを広める活動がスタートします。本格的なブルーマウンテンコーヒーのブランド化が行われました。

そして、2018年にジャマイカ農産品規制公社(JACRA)が設立されました。コーヒー産業公社はこちらと統合され、ブルーマウンテンコーヒーの厳しい品質チェックを行っています。そのような努力もあり、世界最高峰のコーヒーにまで昇りつめることができました。

ブルーマウンテンコーヒーの格付け

ブルーマウンテンコーヒーは、ジャマイカ農産品規制公社によって格付けされています。

豆の大きさ(スクリーンサイズ)や欠点豆の割合などから、「No.1」「No.2」「No.3」とランクを決めています。これに「ピーベリー(形が丸い希少な豆)」を加えた等級までのコーヒーが、プレミアム品として輸出されています。

また、ブルーマウンテンエリア外で栽培されたものに関しては、ハイマウンテンやプライムウォッシュといった称号を与えられることもあります。

ブルーマウンテンエリアがコーヒー栽培に適している理由

ブルーマウンテンエリアがコーヒー栽培に適している理由として次の3つが挙げられます。

  • 優れた土壌を持つ
  • ブルーマウンテンミストと呼ばれる霧が発生する
  • 寒暖差がある

このような特徴を持つ場所は、コーヒーが育ちやすい傾向があります。1つ1つの理由について詳しく解説していきます。

優れた土壌を持つ

ブルーマウンテンエリアの土壌は弱酸性です。作物によって酸性・中性・アルカリ性のどれを好むかは異なるのですが、コーヒーは少し酸性を含んだ土壌を好みます。

また、ブルーマウンテンエリアは降雨量もコーヒー栽培と相性が良いです。適度に雨が降ることで、土壌に水分が含まれ、コーヒーが育つのに適した環境が作られます。

ブルーマウンテンミストと呼ばれる霧が発生する

ブルーマウンテンの強みと言えば、ブルーマウンテンミストと呼ばれる霧が発生することです。霧は発生と消滅を頻繁に繰り返し、日差しを和らげてくれます。植物は育つのに日差しが欠かせませんが、コーヒーの場合日差しが強すぎると元気がなくなってしまいます。

また、霧はコーヒーチェリーの乾燥を防ぐ役割も果たします。乾燥を防ぐことによって、風味豊かなコーヒーを作れるようになります。

寒暖差がある

1日の寒暖差もコーヒーの成長に大きく関わります。ブルーマウンテンエリアは昼と夜と寒暖差が平均8℃以上もあり、コーヒー栽培に適しています。

寒暖差がある方が、コーヒーが膨らんだり縮んだりを繰り返すようになります。結果、実が引き締まるようになって、甘みを感じられる良質な豆に育ちます。

ブルーマウンテンコーヒーの特徴

ブルーマウンテンコーヒーは他のコーヒーと比べて以下のような特徴を持っています。

  • バランスの取れた味・コク
  • 値段が高い
  • 日本で人気がある
  • 樽に入れて運ばれる

1つ1つの特徴について詳しく解説していきます。

バランスの取れた味・コク

ブルーマウンテンコーヒーは苦み・酸味のバランスが取れているのが特徴です。更に、甘みもほどよく感じられ、コクも軽やかで飲みやすいです。

味のバランスが取れているのも、ブルーマウンテンコーヒーが評価されている点です。また、香りは気品のある感じがして、高級感をより増幅させてくれます。

値段が高い

世界三大コーヒーの1つに分類されているブルーマウンテンコーヒーは、値段も非常に高いです。値段が高い理由として、栽培地域が限定されていることが挙げられます。標高800m〜1,200mのエリアで栽培されないと、ブルーマウンテンコーヒーと認められません。

加えて、山の斜面が険しいため、機械の搬入や移動が困難であり、収穫作業などを手作業で行う必要があるのも値段が高い理由です。人件費が多くかかるということです。

ブルーマウンテンコーヒーは値段が高くても、人気を維持し続けています。むしろ、値段を高くすることで特別感を出すことに成功しているように感じられます。

日本で人気がある

ブルーマウンテンコーヒーは日本で人気が高いです。ジャマイカはコーヒーの8割程度を日本に輸出しています。

日本で人気がある理由として、ブラックでも飲みやすい点が挙げられます。コーヒーに砂糖もミルクも入れずに飲む国は実は珍しいです。苦みがそこまで強くないブルーマウンテンコーヒーは、ブラックでも飲みやすいです。

日本では1月9日を「ブルーマウンテンコーヒーの日」と定めています。ジャマイカコーヒー輸入協議会が、日本とジャマイカの関係を大切にする目的もあって制定しました。1月9日は、日本に向けて初めてコーヒーを1,400袋も大量輸出した日です。

樽に入れて運ばれる

コーヒーは通常、麻袋に入れて運ばれます。麻袋はコストを抑えられるうえに、丈夫で通気性が良くコーヒー豆の保管に適しています。

しかし、ブルーマウンテンコーヒーは麻袋ではなく樽に入れて輸出されます。樽で運ばれる理由は色々ありますが、ブランディングの意味もあります。樽で運ばれることで、ブルーマウンテンコーヒーの特別感を高めています。

また、ジャマイカと日本は距離があるので、長い距離を運ぶ際にもコーヒー豆を傷つけないように、丈夫な樽で運んでいるとも言われています。加えて、木の樽は湿気を吸収してくれるので、通気性が良いのも理由の1つです。

もちろん、樽だとコストがかかってしまいますし、開けるのが大変というデメリットもあります。とはいえ、樽がコーヒーの品質を維持する役割を持っていることは確かです。

ブルーマウンテンコーヒーの楽しみ方

最後に、ブルーマウンテンコーヒーの楽しみ方を2つ紹介します。

  • まずはブラックで飲む
  • プレゼントする

まずはブラックで飲む

ブルーマウンテンコーヒーはバランスが取れていて、王道とも呼ばれています。そのため、まずはそのままブラックで飲んでみるのが良いでしょう。ブラックで飲むことで、ちょうど良い苦み・酸味と軽やかなコクを堪能することができます。

ブルーマウンテンコーヒーは値段が高いので、何か特別な日に飲むことをおすすめします。誕生日や記念日、頑張った日のご褒美などに飲むと良いでしょう。

プレゼントする

ブルーマウンテンコーヒーは高級品として日本で知られているので、友人や家族へのプレゼントとしてもおすすめできます。クセの少ないコーヒーなので、コーヒーが苦手な方以外にはプレゼントしやすいです。1月9日は「ブルーマウンテンコーヒーの日」なので、その日にプレゼントするのも良いでしょう。

まとめ

本記事ではブルーマウンテンコーヒーとは何かについて詳しく解説しました。ブルーマウンテンコーヒーの特徴や美味しい飲み方、産地の特徴などがお分かりいただけたかと思います。

コーヒーは産地によって酸味・苦みのバランスやコク、香りなどが大きく変わります。自分好みのコーヒーを探すには、産地ごとの特徴を知ることが大切です。

ブルーマウンテンコーヒーは限られた場所でしか栽培できないことなどから、高級品となっています。味はバランスが取れていて飲みやすく、気品を感じられる香りがします。

特別な日や頑張った日のご褒美などに、ブルーマウンテンコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか?また、友人や家族へのプレゼントとしても最適です。

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