ドリップポッドストアがリニューアルしました! 2023.11.01
コーヒーの個性豊かな味わいは、生産地の気候風土と人の営みによって育まれる。
個性豊かなコーヒーの味わいを最大限に引き立てる食は、コーヒーマリアージュを熟知した職人たちが作る、どこか懐かしく味わい深い、作り手の想いが詰まったお菓子。
両者を組み合わせて、コーヒー産地や作り手のこだわりへ思いを馳せながら、個性豊かな味わいを楽しむ、“旅するコーヒーマリアージュ”。年数回にわたりお届けします。
ウィンターブレンド2023
「ka ha na -菓葉絆- 」オリジナルシュトーレン
今年の「ウィンターブレンド 2023」と一緒にお届けするのは、ホリデーシーズンならではの焼き菓子、洋酒に漬け込んだフルーツやナッツをふんだんに使用した風味豊かな「シュトーレン」。素材の香りが織りなすハーモニーをお楽しみください。
素材それぞれのもつ香りを組み合わせて、作られた「ka ha na -菓葉絆-」のオリジナルシュトーレン。国産レモンの他、レーズン、無花果などのフルーツの風味やナッツの香ばしさ、スパイスの風味を引き立てて味わう、彩り豊かなコーヒーマリアージュをお楽しみいただけます。
国産レモンの爽やかでみずみずしい印象が開き、レーズン、無花果のようなドライフルーツと一緒に味わうと、エチオピア、ルワンダのフルーティーなフレーバーと重なり合い、様々なフルーツの風味が広がります。また、カルダモンやシナモンのスパイスの風味もより立体的に。
生地に練り込まれたナッツの香ばしい風味とブラジルのミルクチョコレートの風味に重厚感が生まれます。コロンビアのクリーミーなコクがバターの風味と相性良く溶け合い、キャラメルのようなリッチで甘い余韻に包まれます。
ホリデーシーズンに賑わう冬の街角をイメージし、明るく華やかな一杯に仕上げました。多種多様なフルーツの風味とミルクチョコレートのような甘さとクリーミーなコク。フレーバーの重なりと長く続く甘い余韻をお楽しみください。
ブラジル ラゴア農園body/味わい全体のベース
ミルクチョコレートのような甘味、少しほろ苦いカラメルのような風味の余韻が長く続く味わいが特徴のコーヒーです。ブレンド全体のベースとなり、明るく甘い印象を付加してくれます。ラゴア農園は100年以上の歴史を持つ名門農園で、完熟したコーヒーチェリーのみを丁寧に手摘みをするなどこだわりを持った生産管理を行っています。
ルワンダ フイエマウンテンAccent & body/アクセントとなる風味
グリーンアップル、マスカットのような明るいフルーツの風味と黒糖のような甘い余韻のある味わいが特徴のコーヒーです。明るさのあるフルーティーな風味がブレンドのアクセントになります。UCCは2012年コーヒーが主要産業であるルワンダのフイエ郡ソブ村におけるJICA(国際協力機構)の一村一品運動に参画して以降、10年以上継続して農園の開拓から品質向上まで、生産支援や農事指導を行ってきました。
エチオピア グジ ウラガAccent/アクセントとなる風味
エチオピアのコーヒーにある、オレンジなどの柑橘系フルーツの他、シナモンのようなスパイシーな風味をもつ個性豊かなコーヒーです。甘くフルーティーなフレーバーがブレンドのアクセントになります。エチオピア グジはイルガチェフェに肩を並べる産地として高い評価を得ています。1800~2200mと標高が高く、肥沃な土壌に、豊富な雨量という優れた気候風土に恵まれた環境で栽培されています。
コロンビア ルパタ農園Accent & body/アクセントとなる風味、味わい全体に奥行きを与える
ピーチのような明るい酸味と優しい甘みが特徴のコーヒーで、濃厚なコクと甘さを付加し、上質な印象にしてくれます。UCCの契約農園であるルパタ農園は、標高2,000m以上に位置する”天空の農園”といわれており、程よい日照と昼夜の大きな寒暖差という条件が重なることで、より甘く、複雑な風味を持つコーヒーが育まれています。
数種類のスパイスを使用し、具沢山に仕上げた「ka ha na -菓葉絆-」のオリジナルシュトーレン。生地には、洋酒に漬けたオーガニックのドライフルーツや国産レモンのコンフィ、香り高いアーモンドペースト、数種類のナッツを惜しみなく練り込んでいます。さらに、発酵バターと和三盆を加えることで芳醇な味わいの中に上品な甘さが後引く美味しさ。全て人の手で作ることにこだわったシュトーレンです。
ka ha na -菓葉絆-パティシエ
⾼校卒業後、辻製菓専⾨学校でお菓⼦とパンを学び、京都、⼤阪のパティスリーで約7年間、パティシエとして数々の経験を積む。25歳でフランス菓⼦店のシェフを勤め、26歳でミシュラン⼆つ星レストランに⼊社。シェフパティシエとして約3年間勤める。その後、東京都調布市にある「Restaurant Maruta」でメニュー開発や製造を担う傍ら、本格派おやつブランド「LieR.oyatsu」を立ち上げる。現在は「ka ha na ー菓葉絆ー」 に店名を改め、東京都三鷹市にて実店舗開業準備中。
UCC農事調査室 室長
UCCコーヒーアカデミー講師であり、農事調査室室長として、世界中のコーヒー産地に足を運び、コーヒーの品種や農事技術の研究・開発、直営農園・契約農園の栽培管理、高付加価値原料の企画・開発などに携わる。またコーヒー鑑定士(ブラジル)などコーヒーに関する資格を多数所持し、JICA(国際協力機構)が進めるプロジェクトのうちコーヒー農事分野の活動や、各生産国で行われている生豆の国際品評会に審査員として参加している。
ka ha na -菓葉絆- パティシエ
「マリアージュ」とは結婚を意味するフランス語。つまり、コーヒーと一緒に相性の良い食を選び、食べ合わせることでコーヒー豆本来の味わいや食べ合わせた物の美味しさをより引き立たせること。まずは、基本のコーヒーマリアージュをご紹介します。
本来備わっていた風味がさらに引き立ったり、隠れていた風味が引き出されます。
お互いに少ない要素の味わいを補い合うことで、味わい全体に深みが増します。
2023.7月の 旅するコーヒーマリアージュセット
明るく爽やかな夏のブレンド「サマーブレンド2023」をアイスコーヒーで楽しむコーヒーマリアージュをご紹介。お菓子にセレクトしたのは、ジャリッと清涼感を感じるアイシングをまとった、「レモンサブレ」です。口いっぱいに広がるジューシーな果実味をお楽しみください。
コーヒー由来のキャラメルのような香ばしさにクッキー生地の小麦やバターの香ばしい風味が重なり合い、打ち消されることで、「サマーブレンド2023」のもつ華やかでフルーティーな甘み、爽やかなレモンの風味が引き立ちます。甘い余韻を長く感じるコーヒーマリアージュに。
ストロベリー、ピーチ、マスカット、アップルのような様々なフルーティーが重なり合う、 ジューシーな果実味溢れるブレンドコーヒー。夏の眩しい日差しの中で氷をたっぷり入れたグラスで味わって。
フルーティーなフレーバーが際立った、個性豊かな3種のオリジンをセレクト。
3つのオリジンの多様に重なり合った果実味が、爽やかで瑞々しい『サングリア』のような、甘くフルーティな味わいに。まるでカクテルのようなまさに夏にぴったりのコールドドリンクです。
ルワンダ フイエマウンテン
フレーバー:グリーンアップル、マスカット、ミント爽やかで切れの良い酸味が特徴。
エチオピア グジウラガ
フレーバー:ストロベリー、ピーチ、アプリコット華やかで甘い香りが特徴。
ホンジュラス エルプエンテ農園
フレーバー:レーズン、ドライプルーン、シナモン濃厚でジューシーな甘みが特徴。
サブレ生地は、油分を調整して、アイスコーヒーと合わせた時にオイリーさを感じず、あっさりと楽しんでいただけるよう、バターの風味をいかしつつ、油分の調整にこだわりました。くちどけを意識し、卵黄とアーモンドを加えて生地を作ることで深い味わいとホロホロとした食感に。そこに、フレッシュレモンの皮とレモンペーストを入れ、香り、味わい共にしっかりとレモンを感じられるようにしています。アイシングは甘さを控え、レモンの果汁をたっぷり加えて。「サマーブレンド2023」のフルーティーな印象を引き立てて、夏らしく爽やかな後味に仕上げました。一口噛めば、生地がほろっと崩れ、アイシングのジャリッとした食感が楽しい。ひんやり冷えたサマーブレンドと共に味わえば、じんわりと甘さと爽やかなレモンの風味が広がり、フルーティーな印象がさらに際立ちます。
大澤 智弥Tomomi Osawa
こむぎのおいしいおかし パティシエ
専門学校を卒業後、株式会社ビコ東京に入社し焼菓子の基礎を学ぶ。その後「レストラン シェ・イノ」、「ホテル雅叙園東京」、「アングラン」などで幅広いお菓子の知識と経験をつける。現在は「こむぎのおいしいおかし」他、ガレットデロワ専門店「Galet Galet(ガレ ガレ)」のシェフとして活躍。
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